ヴィミー (Vimy, 1952年 - 1980年) は、フランスの競走馬、種牡馬。
フランスの実業家、ピエール・ヴェルテメールの生産したサラブレッドの牡馬である。ヴィミーはヴェルテメール所有のもと、アレック・ヘッド調教師のもとで競走馬となった。2歳時は2戦をこなし、1300メートルの競走で1勝を挙げた。
3歳時はメゾンラフィット競馬場で4月に行われたラグランジェ賞(2000メートル)から始動、同着1位で初戦を飾ると[1]、翌戦ロンシャン競馬場で行われたノアイユ賞(2200メートル)でも勝利を挙げた[2]。6月、シャンティイ競馬場で行われたジョッケクルブ賞にも出走し、重馬場も影響してか短頭差でラパーチェに敗れた[3]。
7月にヴィミーはイギリスに渡り、アスコット競馬場のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(11ハロン211ヤード)に出走した。この年の競走は賞金23,000ポンドとイギリス国内でも最高額が懸けられており、10頭立ての中1番人気にはエプソムダービー優勝馬のフィルドレイクで、一方のヴィミーは単勝オッズ11倍扱いであった[4]。レースは3歳馬アクロポリスが先導するなか、ヴィミーは最後の直線まで絶望的な位置にいたが、残り1ハロンで外からアクロポリスを追い抜き、アタマ差で勝利した[5]。キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの外国馬の優勝は史上初であった。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの後、セントレジャーステークスやワシントンDCインターナショナルに参戦する構想もあったが、結局はそのまま引退した。
競走馬引退後、ヴィミーはアイルランドキルデア県のアイリッシュ・ナショナルスタッドに種牡馬として繋養された。アイルランドで出した代表産駒に、1963年のエクリプスステークスに優勝したカーキスがいる。1964年にヴィミーは日本へと輸出され、1980年8月11日に同地で死亡した[6]。
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