ヴィクトル・セバスティアン・エルム(Viktor Sebastian Elm, 1985年11月13日- )は、スウェーデン・カルマル出身の同国代表の元サッカー選手。。兄のダヴィド・エルム(英語版)と弟のラスムス・エルムもサッカー選手で、ラスムスの方はスウェーデン代表として活動した。
経歴
クラブ
2004年にファルケンベリFFでデビュー以降は兄ダヴィドと共にプレーをし、2006年に弟ラスムスが在籍するカルマルFFへ移籍した。シーズン終了後に兄もカルマルへ合流することになり[1]、2007年4月9日のAIKソルナ戦で、ヴィクトルが先発出場し、79分にラスムス, 86分にダヴィドが投入された[2]ことにより、スウェーデンサッカー界史上2度目となる3兄弟が同じピッチにたった[3]。ちなみにグンナー・ノルダールで有名なノルダール3兄弟全員が同一チームに所属した最初の例だったが、同じピッチ上にたつことはなかった[4]。この年は、チームがトップリーグ参戦した1985年から最高となる2位に位置づけ、またスウェーデンカップでは、初優勝した1987年から3度目となるタイトル獲得するなど素晴らしい時を過ごす中、ヴィクトルを始めとするエルム3兄弟は、2007年後半戦から大きな役割を果たした[5]。2008年は、悲願のリーグ初優勝を3兄弟で経験する中、ヴィクトルは最後のホーム試合で4得点を挙げる活躍を見せるなど得点ランク2位の15得点を記録し、[6]優秀MFに輝く最高のシーズンを送った[7]。UEFAカップ 2008-09予選1回戦のフェイエノールトとの第1戦では、アウェーの地で決勝点を挙げ、1-0の勝利に導いた[8]。
2008年秋にエールディヴィジのSCヘーレンフェーンへ自由移籍することに合意し、2009年1月の移籍市場で正式に加入。KNVBカップ4回戦のフェイエノールト戦で初得点を含む2得点を挙げ[9]、2009年2月8日のNACブレダ戦でリーグ初得点を記録した。2011-2012シーズン終了後にチームと契約延長しないことが決定。
2012年6月にAZアルクマールと4年契約を結び[10]、カルマル時代以来となる弟のラスムスと共にプレーすることになったが、ラスムスは7月にPFC CSKAモスクワへ移籍した。8月12日のアヤックス・アムステルダム戦(2-2)で公式戦デビューをし、9月27日にKNVBカップのSCフェーンダム戦(4-1)でハットトリックを達成。9月30日のRKCヴァールヴァイク戦(3-3)で移籍後初リーグ初得点を記録。マールテン・マルテンスが負傷、ニック・フィールヘフェルが出場停止のため、2013年1月25日のVVVフェンロ戦で主将を務めた。KNVBカップで合計5得点を挙げ、チーム史上4度目となる優勝に貢献した。
2015年3月30日に兄であるダヴィド・エルムと、弟であるラスムス・エルムの所属するカルマルFFに復帰した。これにより、約6年半ぶりに3兄弟がカルマルFFに揃った。[11]
代表
2008年1月19日のアメリカ戦でスウェーデン代表デビュー。2009年6月6日に2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のデンマーク戦(0-1)で68分にダニエル・アンデションと代わり出場し、公式戦デビューをした。
タイトル
- クラブ
- カルマルFF
- SCヘーレンフェーン
- AZアルクマール
- 個人
脚注
- ^ "David Elm lämnar Falkenbergs FF"
- ^ "Allsvenskan Herrar Matchinformation: AIK - Kalmar FF"
- ^ "Bröderna Elm historiska"
- ^ "Tre BRÖDER mot startelvan"
- ^ "Kalmar vann ett silver"
- ^ "Kalmar ready to celebrate maiden title"
- ^ a b "Årets Mittfältare 2008"
- ^ "Feyenoord 0-1 Kalmar"
- ^ "Dutch Cup round-up"
- ^ "Elm joins brother at AZ"
- ^ "3兄弟が同じクラブに…次男が母国の古巣復帰で約6年半ぶりに揃い踏み-SOCCER KING"
外部リンク