ロバート・グラスパー(Robert Glasper、1978年4月5日 - )は、アメリカ合衆国ヒューストン出身のアメリカ人のジャズ・ピアニスト、音楽プロデューサー。2012年の第55回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を、アルバム『ブラック・レディオ』で獲得している。
経歴
彼が最初期に影響を受けたミュージシャンは、彼の母であり、かつプロのブルース・ジャズ・ゴスペル歌手のキム・イヴェット・グラスパー(Kim Yvette Glasper)である。彼女は、ロバートをベビーシッターに預けるようになるまで、よく彼をジャズクラブに連れて行っていた。また、彼女は教会でも頻繁にパフォーマンスを行っており、ロバートはそこでピアノを弾くようになり、また、演奏を披露するようになった[1]。なお、そのようにして演奏を行っていたのは、バプティスト、カトリック、セブンスデー・アドベンチスト教会の3つの宗派の教会においてであった。
その後、ロバートはテキサス州シュガーランドにあるエルキンズ高校を経て、ヒューストンのハイスクール・フォー・ザ・パフォーミング・アンド・アーツに入学。そして、ニューヨーク・シティのニュースクール大学のジャズ・コンテンポラリーミュージックへ進学。
ニュースクール大学において、ネオソウルの歌手であるビラル・オリヴァーと出会い、彼らは共にパフォーマンスと録音を始めるようになる。この在学中に、クリスチャン・マクブライド、ラッセル・マローン、ケニー・ギャレット等とのギグを経験する[2]。
ロバートの最初のアルバム『ムード』は、Fresh Sound New Talentより2004年に発売される。このアルバムはロバートの手による6曲と、3曲のカバーによって構成された。
受賞とノミネート
グラミー賞
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『ムード』 - Mood (2004年、Fresh Sound New Talent) ※2002年録音
- 『キャンヴァス』 - Canvas (2005年、Blue Note)
- 『イン・マイ・エレメント』 - In My Element (2007年、Blue Note)
- 『ダブル・ブックド』 - Double-Booked (2009年、Blue Note)
- 『ブラック・レディオ』 - Black Radio (2012年、Blue Note)[3]
- 『ブラック・レディオ2』 - Black Radio 2 (2013年、Blue Note)
- 『カヴァード』 - Covered (2015年、Blue Note)
- 『エヴリシングス・ビューティフル』 -Everything's Beautiful (2016年、Columbia/Legacy)
- 『アートサイエンス』- ArtScience (2016年、Blue Note)
- 『ファック・ヨ・フィーリングス』- Fuck Yo Feelings (2019年、Loma Vista Recordings)
- 『ブラック・レディオ3』 - Black Radio 3 (2022年、Loma Vista Recordings)
EP
日本独自企画盤
- 『ベスト・オブ・ロバート・グラスパー』- The best of Robert Glasper (2017年、Universal Music)
- 『ロバート・グラスパー×ケイトラナダ:アートサイエンス・リミキシーズ』- Robert Glasper × Kaytranada: The Artscience Remixes (2018年、Universal Music)
脚注
参照
外部リンク