第7代ソールズベリー侯爵ロバート・マイケル・ジェームズ・ガスコイン=セシル(英: Robert Michael James Gascoyne-Cecil, 7th Marquess of Salisbury, KG, KCVO, PC, DL、1946年9月30日 - )は、イギリスの政治家、貴族。保守党に所属し、メージャー内閣で王璽尚書兼貴族院院内総務(在職1994年-1997年)を務めた。
19世紀後半に3度にわたって首相を務めた第3代ソールズベリー侯爵は高祖父にあたる。
経歴
第6代ソールズベリー侯爵ロバート・ガスコイン=セシルとその妻マージョリーの長男として生まれる[2]。
イートン校を経てオックスフォード大学クライスト・チャーチへ進学[2]。
1972年に父がソールズベリー侯爵位を継承したのに伴い、その嫡男の儀礼称号クランボーン子爵を使用する[2]。
1979年から1987年までサウス・ドーセット選挙区(英語版)から選出されて保守党所属の庶民院議員を務める[2]。
父がいまだ存命の1992年1月1日に繰上勅書により第13代エッセンドンのセシル男爵位を継承し、貴族院へ移籍した[1]。1992年から1994年まで国防省政務次官を務める[2][3]。
1994年から1997年にかけては王璽尚書と貴族院院内総務を務める[3]。
トニー・ブレア労働党政権下の1999年、世襲貴族の全議席を削除する貴族院法案が提出されたが、クランボーン卿は保守党貴族院院内総務として政府との交渉にあたった。ウェザリル卿(英語版)の作成した修正案を大法官アーバイン卿(英語版)に認めさせ、世襲貴族の議席を92議席残すことに成功した[4]。彼自身も1999年11月17日に一代貴族のガスコイン=セシル男爵に叙されたことで貴族院の議席を保った[5][1]。
2003年7月11日に父の死去により第7代ソールズベリー侯爵位を継承した[2]。
2010年5月25日から貴族院議員を休職[3]。
2012年9月にはダイアモンド・ジュビリー(女王在位60周年記念式典)(英語版)のテムズ川野外劇(英語版)の準備委員会議長としての功績によりロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダー(KCVO)を受勲した[6]。
2019年2月27日にガーター勲章を受勲した[7]。
栄典
爵位
1992年1月1日の繰上勅書で父ロバート・ガスコイン=セシルから以下の爵位を継承した[2]
[8]
1999年11月17日に以下の爵位を新規に叙された[2][8]
- ラトランド州におけるエッセンドンのガスコイン=セシル男爵 (Baron Gascoyne-Cecil, of Essendon in the County of Rutland)
- (勅許状による連合王国一代貴族爵位)
2003年7月11日の父ロバート・ガスコイン=セシルの死去により以下の爵位を継承した[2][8]。
勲章
その他名誉職
家族
1970年に陸軍軍人ウィリアム・スターリング・オブ・キーア中佐の娘ハンナ・アンと結婚し、彼女との間に以下の5子を儲けている[2]。
- 第1子(長男)クランボーン子爵ロバート・エドワード(1970-):ソールズベリー侯爵位の法定推定相続人
- 第2子(長女)エリザベス・アン嬢(1972-):
- 第3子(次男)ジェームズ・リチャード卿(1973-)
- 第4子(次女)ジョージアナ嬢(1977-)
- 第5子(三女)キャサリン嬢(1977-)
出典
出典
外部リンク
|
---|
職権上の騎士 |
| |
---|
臣民の騎士 |
|
---|
王族の騎士 |
|
---|
外国君主の騎士 |
|
---|
オフィサー |
|
---|