Luke Jerram (2017)
ルーク・ジェラム (Luke Jerram、1974年 [ 1] - )は、ブリストル を拠点とするイギリス のインスタレーション ・アーティスト[ 2] 。彫刻作品のほか、大規模なインスタレーションや[ 3] 、ライブ・アートなどのプロジェクトを手がけている。
ジェラムは、自らのアートのアイデアを展開するために、極端な条件の場所へと旅することを繰り返しており、ラップランド の森から、サハラ砂漠 の砂丘まで足を運び[ 4] 、「Sky Orchestra 」のような作品や、ガラス製のウィルスの彫刻を作品を制作してきた。2008年 に発表された書籍『Art in Mind 』は、ジェラムの旅の一部を記録したものであり、ウォーターシェッド (英語版 ) から出版された。
生い立ちと教育
ジェラムは、ストラウド (英語版 ) で育ち[ 5] 、1997年 にカーディフ・スクール・オブ・アート・アンド・デザイン (英語版 ) (カーディフ・メトロポリタン大学 (英語版 ) アート・アンド・デザイン学部)を1997年 に卒業した。
経歴
ジェラムは、1997年 から、プロフェッショナルに、アート・インスタレーションを創作し始めた。
ジェラムは2001年 に、NESTA から3年間のフェローシップを授与された。この研究期間中に、「スカイ・オーケストラ (Sky Orchestra )」が設計されたが、これは、7機の熱気球 を夜明けに、都市の上空へ飛ばし、空から音楽を人々に聞かせるというものであった。2006年 、この作品はロイヤル・シェイクスピア・カンパニー とフィアース演劇祭 (英語版 ) から委嘱され、コンプリート・ワークス (英語版 ) 演劇祭の期間中にストラトフォード=アポン=エイヴォン 上空を飛んだ。2007年 には、シドニー・フェスティバル (英語版 ) の際に、スカイ・オーケストラが飛ばされた。
ウィルス学 研究者である、ブリストル大学 のアンドリュー・デイヴィッドソン (Andrew Davidson) や[ 6] 、専門的な吹きガラス 職人たちのチームと組んだ[ 7] ジェラムは、一連の微生物 のガラス彫刻を創作し[ 8] [ 9] 、それらの作品は世界中の多数の収集家の個人蔵となるとともに、ロンドン のウェルカム・コレクション (英語版 ) やブリストル市立博物館・美術館 の所蔵品となっている[ 10] 。2007年 、ジェラムは、微生物のガラス彫刻によって、画像医学院賞 (Institute for Medical Imaging Award) を受賞した。
2008年 、ジェラムの「プレイ・ミー、アイム・ユアーズ (Play Me, I'm Yours )」の展示が各地の都市を巡回し始めた。ニューヨーク 、ブラジル の都市、バルセロナ など世界中の46都市の公共空間に、1300台以上のピアノが設置された。公園、鉄道駅、市場をはじめ、橋やフェリーなど様々な場所に置かれたピアノは、誰もが弾いて楽しめるようにされた[ 11] 。
ジェラムは、多数の国際的な芸術祭をはじめ、画廊やイベントに参加しており、これまでにもシドニー・フェスティバル 、ロンドンのウェルカム・コレクション (2010年 )、ニューヨークのヘラー・ギャラリー (Heller Gallery)(2010年 )、サンノゼ・ビエンナーレ (San Jose Biennale)(2010年)、リヴァプール のFACT (2009年 )、ロンドンのICA (2009年)、シドニー・フェスティバル (2009年)、ロンドンのスミスフィールド・ギャラリー (Smithfield Gallery)(2009年)、東京 の森美術館 (2009年)、バーミンガム のフィアース演劇祭 (2008年 )、ブリストルのアーノルフィニ (英語版 ) (2007年 )などに出品している。サウサンプトン大学 の音響研究所 (Institute of Sound and Vibration Research, ISVR) との共同作業により、ジェラムは工学・物理科学研究会議 (英語版 ) (EPSRC) から22万5千ポンドの資金を提供され、風によって音を生じ、歌うような構造物である「イオラス (Aeolus )」という作品を設計、制作し、各地を巡回させることになった。ジェラムは、研究所の研究員となり、アーツカウンシル・イングランド (英語版 ) (ACE) と EPSRCからの多額の支援を受けてイオラスは2011年 に制作され、2012年 にイギリスの各地を巡回した[ 4]
ジェラムは、クリエンティブ・コンサルタントとしても活動している。彼の顧客にはロッテルダム の「With de Witte Festival」や、ロンドンのアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート (英語版 ) (ポーランド文化院)、ストラトフォード=アポン=エイヴォン のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー などがある。
個人
ジェラムは、色覚異常 を持っている[ 5]
おもな作品
「Withdrawn 』の一部、エイボン渓谷 (英語版 ) から引き上げられ、リー・ウッズ (英語版 ) のあらぬところに置かれた船。
Aeolus
Play Me, I'm Yours
Glass Microbiology
My RSC
Dream Director
Sky Orchestra
Plant Orchestra
Retinal Memory Volume
Tide
Maya [ 12]
Withdrawn (2015)[ 13]
おもな受賞歴
レジデンシー
脚注
^ “CV ”. lukejerram.com . 2017年7月13日 閲覧。
^ "Bristol artist Luke Jerram to maroon fleet of boats in Leigh Woods in new project" . The Bristol Post , February 10, 2015 by Michael Ribbeck
^ "Luke Jerram's Ghost Boats set to sail in Leigh Woods" . ITV
^ a b "Acoustic wind pavilion makes music out of thin air" . Gizmag , by Randolph Jonsson April 21, 2012
^ a b "At the Edge of Perception - You Should Know" SEED Magazine by Greg Boustead
^ "Killer looks: The delicate but deadly viruses exquisitely recreated out of blown glass" . Daily Mail . By Nina Golgowski 10 February 2013
^ "Fragile flu, siliciferous smallpox" . The Scientist , Oct 2009
^ The Lancet Journal of Infectious Diseases Volume 9, Issue 11, Page 668
^ "12 Beautiful And Terrifying Photos Of Glass-Blown Pathogens" . Business Insider , Christina Sterbenz Sep. 30, 2013
^ "The Wellcome Collection's dramatic new look" . The Telegraphy .
^ "Play Me, I'm Yours: international art project pops up for Glasgow 2014" . STV Glasgow , by Nicola Love on Tuesday 29 July 2014
^ "Luke Jerram pixelated sculpture at Bristol Temple Meads" . BBC News Bristol .
^ “Withdrawn ”. 31 October 2015 閲覧。
^ Clarkes Digital Bursary