共同通信社杯ヤングダービー |
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格付け |
プレミアムGI |
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優勝戦 |
6名 各準優勝戦上位2名 |
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準優勝戦 |
得点上位18名 |
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予選 |
4日間 |
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出場資格 |
30歳未満の選手のうち 勝率上位選手・トライアル優勝者。 ただし事故率は0.40未満。 出場選手の性別は問わない。 |
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主催者 |
県・市・組合・企業団 |
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開催地 |
持ち回り |
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開催時期 |
9月中旬 - 下旬 |
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第1回執行日 |
2014年9月23日 |
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次回開催予定 |
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開催期間 |
第11回大会 2024年9月18日 - 23日 |
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開催地 |
ボートレース桐生 |
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ヤングダービー競走(ヤングダービーきょうそう)(英語名称:KYODO NEWS CUP YOUNG DERBY)[1]は、30歳未満の若手レーサーを対象としたボートレースのプレミアムGI競走である。
末期の新鋭王座決定戦競走からの流れで、共同通信社が後援し、優勝杯を提供している。
本項ではヤングダービー競走に関連するイースタンヤング競走、ウエスタンヤング競走、ルーキーシリーズ競走についても記述する。
概要
本競走の前身として新鋭王座決定戦競走が30年余り開催されていたが、30歳未満の選手による若手選手育成と迫力のあるレースの提供をめざし、新鋭王座決定戦競走を2014年からリニューアル。出場条件をデビュー6年目未満の選手のみから、30歳未満の選手のみに変更し、最大16回出場できるようになった[2]。新設競走が加えられるのは2012年の賞金女王決定戦競走以来、2年ぶり13レース目となる。
なお、2017年からルーキーシリーズに設定されたオーバーエイジ枠は、6年目以上の選手であっても30歳未満であれば参戦可能であるヤングダービーでは設置する必要性がないため設定されていない。
ほぼ男子選手のみが出場していた新鋭王座決定戦競走とは異なり、ヤングダービーでは30歳未満であれば女子選手にも出場の機会を与えており、第1回より毎年少数ながらも女子選手が出場している(過去に平山智加や遠藤エミ、小野生奈らと言った数人のA級トップクラスの女子選手が出場。1985年7月生まれの平山は第1回のみ参加資格を有していたが、1988年2月生まれの遠藤は第4回まで、同年10月生まれの小野は第5回までの参加資格があった)。なお、このうち2018年の第5回では7人の女子選手が参加し、その中で大山千広が女子で初のヤングダービー優勝戦進出を果たした(結果は6着)[3][4]。大山は1996年2月生まれであり、現行の規定では2025年開催の第12回までの参加資格を有している。
出走ファンファーレはルーキーシリーズと同じものを使用している。尚、優勝杯はクリスタルでラインは9本入っている。
出場資格
開催年の9月1日現在で30歳未満(性別問わず)の選手が対象である。よって、20代後半でデビューした選手はたとえ若手であっても出場することは難しいか、あるいはできない競走である。上村純一など、これに該当したためヤングダービーの出場が適わなかった選手もいる。
選考期間は開催前年の7月1日から開催年の6月30日まで。
- 優先出場権獲得者
- 前年度優勝者[注 1]
- イースタン・ウエスタンヤングの優勝者(各1名、重複の場合は予備から繰り上がり)
- 選考期間内における勝率が上位の選手。
- 勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
※級別は問わない。
- 選出除外
- フライング休みが当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合。
- 選考期間内の出走回数140回未満の選手。※優先出場選手は免除
- 選考期間内の事故率0.40以上の選手。
- スタート事故による選出除外となるプレミアムGI、GI、GIIの罰則期間が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合[注 2](女子戦除外は当競走の斡旋には影響ないが、番組編成でオール女子のレースが組めなくなる)(優勝戦はG1/G2が1年除外で次回大会が出場不能になる)
- イースタン・ウエスタンヤングの優勝戦でスタート事故を起こした場合。※斡旋が決まっていても取消の対象。
- 負傷・病気・出産等により出場を辞退した選手。
- 褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手。※斡旋が決まっていても取消の対象。
- ※出場取消があった場合は、取消があった人数分の予備選手を繰り上げる。
賞金
優勝賞金は1300万円(副賞金含む)
フライングや出遅れをした選手には厳しい罰則が課せられている[5][6]。
罰則適用のレース名 |
出場資格 |
罰則の内容
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優勝戦 |
各準優勝戦上位2名 |
フライング休み終了後、当該事故1回につき 12ヶ月間プレミアムGI・GI・GII競走の選出除外
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準優勝戦 |
予選1位-18位 |
フライング休み終了後、当該事故1回につき 6ヶ月間プレミアムGI・GI・GII競走の選出除外
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エピソード
- 第1回(2014年) - 優勝戦は1号艇峰竜太・2号艇渡邊雄一郎・5号艇土屋智則の3人がスタート事故(フライング)。総発売額の97.2%にあたる5億9663万100円が返還となった[7][8]。
- 第7回(2020年) - 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、開催競艇場(びわこ競艇場)に入場できるのは事前申し込みをした人のみであったが、同年のSG・プレミアムG1では初めて居住地の制限を行わなかった(8月のレディースチャンピオンから解禁されていたが、対象者を原則として、開催地の競艇場が立地する都道府県及び隣接都道府県の居住者に限定されている)。
歴代優勝者
出典はボートレースオフィシャルウェブサイトにある ヤングダービー の各回ページより。
開催予定
ヤングダービー
イースタンヤング競走
ウエスタンヤング競走
イースタンヤング・ウエスタンヤング
ヤングダービー競走のプレシリーズとして「イースタンヤング」と「ウエスタンヤング」の2競走が行われる[11][12]。共にGIII競走である。優勝者のみがヤングダービーへの優先出場権を得る。2014年にヤングダービーの新設とあわせて新設された[2]。
イースタンヤングはボートレース桐生からボートレース住之江まで[注 3]の区分に属するレーサーによって、ウエスタンヤングはボートレース尼崎からボートレース大村まで[注 4]の区分に属するレーサーによって行われる。
出場できるのはそれぞれの地区毎に30歳未満[注 5]でかつ過去半年間の級別審査期間勝率上位者(出走回数70走以上・褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手およびヤングダービーの歴代優勝者[注 6]は除外)とし、女子選手も出場可能である。
第7回大会(2020年)は、イースタンヤング・ウエスタンヤングの前年度優勝者とルーキーシリーズ優勝者に優先出場権が与えられるとともに、ヤングダービーの歴代優勝者が選出除外にならなくなった。
過去、両大会からヤングダービーの優先出走権を手にしたのは第4回大会(2017年)のイースタンヤングを制した片橋幸貴のみだが、片橋は本戦のヤングダービーでも優勝戦に進出した。(4号艇・妨害失格)
出走ファンファーレはこの競走もルーキーシリーズと同じものを使用している。
歴代優勝者
イースタンヤング
※第7回は新型コロナウイルス感染拡大の為、無観客にて開催(開催地・桐生競艇場の無観客措置解除は7月6日)。
ウエスタンヤング
開催予定
イースタンヤング
ウエスタンヤング
ルーキーシリーズ
ルーキーシリーズ |
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格付け |
一般戦 |
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優勝戦 |
6名 各準優勝戦上位2名 |
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準優勝戦 |
得点上位18名 |
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予選 |
4日間 |
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出場資格 |
デビュー6年目未満である選手 またはオーバーエイジ枠で6年目以上 30歳未満の選手の一部 |
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主催者 |
県・市・町・組合・企業団 |
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開催地 |
各競艇場 |
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次回開催予定 |
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ルーキーシリーズとは、若手選手を対象としたボートレースのGIII競走として長らく開催されたが、2014年度からの番組改正[2]の実施に伴い、一般競走に変更された。これに伴い2014年に「新鋭リーグ戦」から名称変更されている[2]。
出場資格
年齢関係なく、当該年の1月1日現在でデビュー6年未満かつ過去にあった新鋭王座決定戦競走に優勝していない選手のみである。ただし、2017年度(同年4月開催)からデビュー6年目以上であっても30歳未満かつSG競走で優勝戦に進出していない選手であれば参戦可能なオーバーエイジ枠が最大で6人までの条件で設定されている[13][14]。過去のルーキーシリーズ競走でオーバーエイジ枠に入った選手では荒井翔伍が優勝した[15]他、木下翔太が1着のみを記録すると言う完全優勝を果たしている[16]。
性別の制約はないが、女子選手は基本的に一般戦のヴィーナスシリーズおよびG3競走のオールレディース競走に参加するため出場していない。
ルーキーシリーズには専用の出走ファンファーレが用意されている。このファンファーレは2010年4月に採用を開始した新鋭リーグ戦時代末期のものを引き継いでいる。
脚注
注釈
- ^ 本競走の前身である新鋭王座決定戦競走の最後の優勝者である篠崎仁志については、本競走が「新設大会と同じ扱い」となるため優先出場権は与えられず、新制度下における新鋭リーグ戦優勝者に対する優先出場権もなかった。このため第1回の競走のみ前年度優勝者の優先出場権獲得者の設定がなかった [1]。
- ^ GIは「GI競走開催要綱第10条第1項に基づく出場資格の喪失期間と重複するため」である。
- ^ 群馬の桐生、埼玉の戸田、東京の江戸川・平和島・多摩川、静岡の浜名湖、愛知の蒲郡・常滑、三重の津、福井の三国、滋賀のびわこ、大阪の住之江の以上12場
- ^ 兵庫の尼崎、香川の丸亀、徳島の鳴門、岡山の児島、広島の宮島、山口の徳山・下関、福岡の若松・芦屋・福岡、佐賀の唐津、長崎の大村の以上12場
- ^ オーバーエイジ枠は、この両レースでも30歳未満であれば参戦可能であることから、設置する必要性がないため設定されていない
- ^ 第1回ヤングダービー優勝者の桐生順平は、第2回イースタンヤングだけでなく第3回イースタンヤングも、「第1回ヤングダービー優勝者」として選出除外されている。
出典
外部リンク