株式会社メルコホールディングス(英: MELCO HOLDINGS INC.)は、東京都千代田区に東京本社、本店、愛知県名古屋市に名古屋本社を置く持株会社。
概要
元来は創業家の不動産資産管理会社であったが、2003年(平成15年)10月1日に、グループの持株会社となる。傘下企業としてBUFFALOブランドでパソコン周辺機器を製造して販売する株式会社バッファロー、PCパーツ類を開発して販売するシー・エフ・デー販売株式会社、ITサービスを提供する株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ、のほかに台湾、米国、イギリス、アイルランドなどに現地法人がある。
2023年(令和5年)現在、牧一族および一族の資産管理会社である「株式会社マキス」が主要株主である。「メルコ」を冠した子会社が存在する三菱電機グループとは関係ない。社名「メルコ」の由来についてはバッファローの項を参照。
2023年5月18日、事業分野の範囲が広いことによる問題点が顕在化したとの理由で、グループの再編方針を発表した[3][4]。まず、2023年7月に筆頭株主である株式会社マキスの商号を「メルコグループ」に変更する[4]。そして、子会社や事業の分離に税金がかからない「スピンオフ税制」を活用し、麺類の製造・販売会社であるシマダヤ株式会社をスピンオフする[3][4][5][6][7]。2024年度を目標に東京証券取引所へのシマダヤの上場を申請する[3][4][5][6][7]。メルコグループを含むメルコホールディングスの株主にはシマダヤ株を現物配当により交付する[3][4][5][6][7]。その後、速やかにメルコホールディングスはバッファローを合併し、バッファローに社名を変更する[3][4][8]。バッファローやシマダヤなどの確立されたブランドと企業名を一致させることで、認知度の向上を図るとしている[8]。
沿革
- 1986年(昭和61年)7月1日 - 創業家資産管理会社として、(旧)株式会社バッファロー設立。
- 2003年(平成15年)
- 5月7日 - (旧)株式会社バッファローが、株式会社メルコホールディングスに商号変更[9]。
- 5月13日 - 株式会社メルコは、10月1日付けで(新)株式会社バッファローに社名変更し、株式会社メルコホールディングスを親会社とする純粋持株会社制に移行すると発表[9]。
- 10月1日 - 株式会社メルコホールディングスが、株式会社メルコとの間で株式交換を行い、同社を完全子会社化して持株会社となる。同時に、株式会社メルコは、(新)株式会社バッファローに商号変更[10]。
- 2007年(平成19年)3月16日 - メルコグループの創業30周年を記念する社会貢献事業として財団法人メルコ学術振興財団を設立[11]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)10月3日 - 株式会社ジェイ・ディ・エス[注釈 1]の全株式を取得し、完全子会社化[1]。
- 2014年(平成26年)
- 2月3日 - グループ金融事業を統括するメルコフィナンシャルホールディングス株式会社を設立[13]。
- 6月30日 - 株式会社バイオスの全株式を取得し、完全子会社化[1][14]。
- 2015年(平成27年)4月1日 - バッファローが連結子会社の株式会社バッファロー物流及び株式会社メルコパーソネルサポートを吸収合併[1][15]。同日、株式会社バッファロー・IT・ソリューションズと株式会社バッファローリースが合併[1]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2019年(令和元年)8月1日 - 簡易株式交換により株式会社デジオンを完全子会社化[24]。
- 2021年(令和3年)11月17日 - 株式会社セゾン情報システムズの株式27.71%を取得し持分法適用関連会社化[1][25]。
- 2022年(令和4年)
- 4月 - 市場区分の見直しにより、東証プライム市場および名証メイン市場に移行[1]。
- 11月 - 海外子会社のMelco Capital Pte. Ltd.(シンガポール)を売却[1]。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)4月23日 - B.LEAGUEに参戦する青森ワッツの運営会社の株式を譲り受け、同チームの経営に参画することを発表[27][28]。
傘下企業
※ 連結子会社は、日本国内及び日本国外合わせて23社である(2018年(平成30年)3月31日現在)。日本国内で名古屋市に本社を構えている会社は、ほとんどが大須にある赤門通ビルに集約されている。
- 日本国外
- 巴比禄股份有限公司(BUFFALO TECHNOLOGY(TAIWAN) INC.)(台湾)
- 美禄可(北京)商貿有限公司(北京)
- BUFFALO TECHNOLOGY (USA), INC.(アメリカ)
- BUFFALO EU B.V.(オランダ)
旧子会社
- 株式会社バッファローコクヨサプライ - 株式会社バッファローに吸収合併。
- 株式会社バッファロー物流 - 株式会社バッファローに吸収合併。
- 株式会社メルコパーソネルサポート - 株式会社バッファローに吸収合併。
- 株式会社バッファローリース - 株式会社バッファロー・IT・ソリューションズと合併。
- 株式会社リバティシップ - 清算[1]。
- BUFFALO TECHNOLOGY UK LIMITED - 清算[1]。
- 株式会社バッファローメモリ - 株式会社バッファローに吸収合併。
- 株式会社バッファローダイレクト - 株式会社バッファローに吸収合併。
- Melco Capital Pte. Ltd.(シンガポール) - 売却。
脚注
注釈
- ^ 後に株式会社バッファローメモリに商号変更し、2018年1月1日にバッファローが吸収合併。
- ^ 創業者、現代表取締役会長の牧誠はシマダヤの創業家の生まれで、後に本家である叔父の家に養子に出されたという経緯がある[17]。
出典
関連項目
外部リンク
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主なブランド・製品 |
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関連項目 | |
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註釈 | |
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