ミラノ中央駅 (Stazione Centrale di Milano )またはミラノ・チェントラーレ (Milano Centrale/ Milano C.LE )はイタリア ロンバルディア州 ミラノ県 ミラノ にある、レーテ・フェッロヴィアーリア・イタリアーナ (RFI)の鉄道駅 。
イタリア ・ミラノ を代表する鉄道駅。ローマ・テルミニ駅 に次いでイタリア で2番目の乗降客数(1日約32万人)である[ 1] だけでなくヨーロッパ の鉄道駅としても主要な駅の一つである。IATA空港コード はXIK [ 2] 。ウリッセ・スタッキーニ (英語版 ) 設計[ 3] 。
乗り入れる列車
国際列車
国際列車も多い フランスTGV
行き先:
国内列車
行き先:
ミラノ・マルペンサ国際空港 (マルペンサ・エクスプレス )
トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ とポルタ・スーザ (IC と ES (AV ))
ヴェネツィア・S・ルチーア (R, IC, ES, CIS , EC)
トリエステ中央 (IC e CIS )
ウーディネ (IC)
ヴェンティミリア (IC)
フィレンツェSMN (IC, ES, CIS)
リヴォルノ中央 (iR, IC ed EC)
グロッセート (IC)
ローマ・テルミニ (IC, ES)
ボローニャ中央 (R, IC, ES, CIS, EC, ICN)
リミニ (IC)
アンコーナ (IC)
ペスカーラ中央 (IC ed ES)
バーリ中央 (Espresso, IC, ICN, ES)
レッチェ (Espresso, IC, ICN, ES)
ターラント (ES)
ナポリ中央 (Espresso, IC, ES (AV))
レッジョ・カラブリア中央 (Espresso, IC, ICN)
クロトーネ (Espresso, IC, ICN)
アグリジェント中央 (Espresso)
パレルモ中央 (Espresso)
シラクーザ (Espresso)
州内・州間列車
主な行き先:
歴史
1964年の駅の様子
シンプロントンネル (1906年 )の開通に伴う新たな交通量の需要を支えることができなくなった古い中央駅(1864年 )の代わりに建設が計画され、まだ設計図すらできていなかったが、1906年 4月28日 にヴィットーリオ・エマヌエーレ3世 王が新駅の最初の石を置くセレモニーを行った。
1912年 に設計者が決まり建設が開始されたが、第一次世界大戦 とその後のイタリア の経済危機の影響で工事は途中何度も中断した。1922年 にファシスト党 のベニート・ムッソリーニ が首相になると、ファシスト 政体の権力を象徴するような権威主義的なデザインが付加され、駅舎は荘厳で豪華な仕様に変更された。中断していた工事は1925年 に再開し、プラットフォームの配置の変更と鋼鉄で出来た巨大な大屋根の設置が行われた。そして1931年 7月1日 に郵政通信大臣コスタンツォ・チャーノ 臨席のもと駅は公式に落成した。
近年では老朽化を受けて大掛かりな修復・改善作業が2005年 から2008年 にかけてフェッロヴィーエ・デッロ・スタート ・グループの一社グランディ・スタツィオーニ により行われ、建設中の高速鉄道網 (TAV ) 、トリノ - ミラノ - ヴェネツィア、ミラノ - ローマ - ナポリ、ミラノ - ジェノヴァ各線の唯一の集結点となる予定である。
駅構造
ミラノ中央駅内部
トレイン・シェッド
駅に残るファシスト党 結成9周年を記念したファスケス のレリーフ
駅は1912年のデザイン最終コンペで優勝した建築家ウリッセ・スタッキーニが設計した[ 3] 。ユニオン駅 (ワシントンD.C.) を参考にしたと言われている。ただし建設中に設計の変更が行われた。
建物前面は幅200mあり、天井高は72mに達する。これは当時、記録的な大きさだった。最前部は「ガッレリーア・デッレ・カロッツェ」(Galleria delle Carrozze)と呼ばれるアーケード式の車寄せだったが、現在は歩行用のコンコースとなっている。プラットフォームはアルベルト・ファーヴァ による全長341m、66,000平方メートルの鉄とガラスのトレイン・シェッド で覆われている。
建築様式は一つで無く、リバティ様式 やアールデコ の影響を受けた混合様式である。
建築家フランク・ロイド・ライト により「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称された。[ 4]
21番線には王の部屋と武器室に分けられたサヴォイア家と王室の待合室「王の間」がある。
のりば
ミラノ中央駅の線路は行き先により以下のように分類できる:
利用状況
一日平均計500本の列車で毎日約32万人の旅客、年間では計1億1680万人が乗降している。
駅周辺
路面列車・バス路線
路面電車の5 、9 、10 トロリーバスの90/91 、92 、N90 、N91 。
市バス の42 、60 、81 、87 、87/ 、NM2 、NM3 、N25 、N26 、N42 。728 。
隣の駅
トレニタリア
フレッチャロッサ (トリノ -サレルノ 間)
トリノ・ポルタ・スーザ駅 - ミラノ中央駅 - ローマ・テルミニ駅
フレッチャロッサ(ミラノ-バーリ間)
ミラノ中央駅 - レッジョ・エミリアAVメディオパダーナ駅 (イタリア語版 )
フレッチャビアンカ
ノヴァーラ駅 (イタリア語版 ) - ミラノ中央駅 - ブレシア駅 (イタリア語版 ) /ピアチェンツァ駅 (イタリア語版 )
エウロシティ
ガッララーテ駅 (イタリア語版 ) - ミラノ中央駅 - ブレシア駅 (イタリア語版 )
テッロ (イタリア語版 )
パヴィーア駅 (イタリア語版 ) - ミラノ中央駅
インテルシティ・ノッテ
ミラノ中央駅 - ピアチェンツァ駅 (イタリア語版 ) /ボローニャ中央駅
トレーノ・レジョナーレ
ロー・フィエラ駅 (イタリア語版 )
ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ
イタロ
トリノ・ポルタ・スーザ駅 - ミラノ中央駅 - ミラノ・ロゴレード駅
トレノルド (イタリア語版 )
マルペンサ・エクスプレス
ミラノ中央駅 - ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
トレーノ・レジョナーレ(マルペンサ -ミラノ間)
ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅 - ミラノ中央駅
トレーノ・レジョナーレ(ミラノ-ヴェローナ /ベルガモ 間)
ミラノ中央駅 - ミラノ・ランブラーテ駅 (イタリア語版 )
脚注
^ grandistazioni.it (2007年7月)のデータ
^ “Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | ICAO, IATA codes, location of airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | latitude, longitude airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | coordinates of airports of Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) | International codes and coordinates of all airports in the world | International codes and coordinates of all airports in Airport codes Milano (Milan), Italy (IT) ”. airportsbase.org . 29 April 2019 閲覧。
^ a b STACCHINI, Ulisse in "Enciclopedia Italiana"(1936) . 2024年3月21日閲覧。
^ Casabella No.710, 2003年4月, Editoriale 参照
関連項目
外部リンク
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