株式会社ミシマ社(英文社名:Mishimasha Publishing Co.)は、東京都目黒区に本社を置く日本の出版社。
概要
PHP研究所、NTT出版で編集者を務めた三島邦弘(みしま くにひろ、1975年 - )によって、2006年11月に設立。「自由が丘のほがらかな出版社」をスローガン、「一冊入魂」をモットーにして、取次を介さず書店と直接取引を行うという営業戦略を執っている[1]。出版第1号は鳥越俊太郎・しりあがり寿『本当は知らなかった日本のこと』(2006年12月発行)で、『ボクは坊さん。』(2010年1月発行)は同社の本で初めて映画化した作品である。
沿革
- 2006年10月、自由が丘でミシマ社を設立[2]。
- 2007年6月、直販による自社営業を開始。
- 2010年、グリーンズ主催のgreendrinks tokyoで社員10人以下の働き方についてゲスト登壇した[3]。
- 2011年、京都府城陽市に城陽オフィスを開設。2拠点体制始まる。
- 2013年、ミシマ社サポーター制を開始。
- 2015年、雑誌「ちゃぶ台」創刊
- 2020年、少部数で高めの価格設定を特徴とする新レーベル「ちいさいミシマ社」を開始。返品可能な委託販売ではなく、書店の「買い切り」方式で、卸値を定価の55%とした[4]。
事業と拠点
三島邦弘
1975年京都生まれ。1999年京都大学文学部卒業後、PHP研究所に入社。単行本の編集者となり、「インターネット的」(糸井重里著)[6]などを担当。2003年退社後、東欧などを旅する。同年10月、NTT出版で編集活動を再開。2006年10月株式会社ミシマ社を単身設立[7]。
主な書籍
- 街場の教育論(著:内田樹、2008年)ISBN:978-4-903908-10-6
- THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」(ミシマ社編、2012年)ISBN:978-4-903908-37-3
- 自由が丘の贈り物(ミシマ社編、2013年)ISBN:978-4-903908-43-4
- 何度でもオールライトと歌え(著:後藤正文、2016年)ISBN:978-4-903908-75-5
- 映画を撮りながら考えたこと(著:是枝裕和、2016年)ISBN:978-4-903908-76-2
- うしろめたさの人類学(著:松村圭一郎、2017年)ISBN:978-4-903908-98-4
- 今日の人生(著:益田ミリ、2017年)ISBN:978-4-903908-94-6
- 佐藤ジュンコのおなか福福日記(著:佐藤ジュンコ、2018年)ISBN:978-4909394064
- 生きるように働く(著:ナカムラケンタ、2018年)ISBN:978-4-909394-13-2
- 奇跡の本屋をつくりたい(著:久住邦晴、2018年)ISBN:978-4-909394-12-5
- バンド(著:クリープハイプ 聞き手:木村俊介、2019年)ISBN:978-4-909394-27-9
脚注
- ^ 山田泰弘 (2013年1月24日). “【出版の新常識!?】(下)小さな会社で 原点回帰 読者と繋がる”. MSN産経ニュース. 2013年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月26日閲覧。
- ^ “プロフィール”. mishimasha.com. 2020年4月26日閲覧。
- ^ グリーンズ, greenz jp. “東京仕事百貨×ミシマ社×greenz.jp!社員10人以下の会社が語る「働き方・生き方」”. greenz.jp. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “ルポ:ミシマ社が新レーベル 卸値下げ「買い切り」方式 書店の利益率改善目指す”. 毎日新聞. 2020年4月26日閲覧。
- ^ 嘗ては「ミシマ社の本屋さん(直売店)」も併設していたが、2022年7月をもって閉店した。
- ^ “担当編集者は知っている。(ミシマ社・三島邦弘)”. ほぼ日刊イトイ新聞. (2007年8月3日)
- ^ “プロフィール”. mishimasha.com. 2020年4月26日閲覧。
外部リンク