マルア(フランス語: Maroua)は、カメルーン極北州の州都。
概要
フェルンゴ川とカリアオ川の低地沿いに展開しており、マンダラ山地の麓に位置している
[1]。
2012年の人口は23万9026人。
綿花産業の集散地となっている。
農業学校や民族博物館があり、近郊のサラクにサラク空港(英語版)が所在している。
カメルーン最北の都市であり、チャドの首都ンジャメナやナイジェリアのマイドゥグリ、南のガルアへと道路が通じる。
市の北にはワザ国立公園(英語版)があり、南には軍事基地が所在する。
町のスカイラインにはマルア山が卓越している。
宗教ではイスラム教が優勢であり、中でもスーフィズムがさかんである。
また、マルア大学(英語版)がこの地を拠点としている。
歴史
カメルーンとナイジェリアの海上境界線(英語版)を定めた、マルア宣言(英語版)がマルアで1975年6月1日に署名された。
2013年にはマラリアの流行が起き、1万以上の症例がマルアで報告された[2]。
2014年4月4日、2人のイタリア人司祭とカナダ人修道女がマルア教区のチェレ(Tchéré)村で誘拐された[3]。彼らは5月31日から6月1日にかけての夜に解放された[4]。
同年6月に「マルア中央市場に襲撃した憲兵」が40人をボコ・ハラムの構成員容疑で逮捕される結果を引き起こした[5]。
2014年8月以降には、ボコ・ハラムに対応するため市内に2000人以上のカメルーン軍兵士が配置されている[6]。
気候
気候はサヘルのものであり、年間を通じて高温で乾燥している。
ケッペンの気候区分ではステップ気候(BSh)とサバナ気候(Aw)の境となっている。
Marouaの気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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平均最高気温 °C (°F)
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33.9 (93)
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35.7 (96.3)
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38.8 (101.8)
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40.2 (104.4)
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38 (100)
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34.9 (94.8)
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32.3 (90.1)
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30.3 (86.5)
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32 (90)
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35.3 (95.5)
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36.2 (97.2)
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34.2 (93.6)
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35.15 (95.27)
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日平均気温 °C (°F)
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26.1 (79)
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27.8 (82)
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30.9 (87.6)
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32.6 (90.7)
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31.1 (88)
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28.8 (83.8)
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27 (81)
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25.7 (78.3)
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26.6 (79.9)
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28.2 (82.8)
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28.3 (82.9)
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26.3 (79.3)
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28.28 (82.94)
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平均最低気温 °C (°F)
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18.4 (65.1)
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20 (68)
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23.1 (73.6)
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25 (77)
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24.2 (75.6)
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22.8 (73)
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21.7 (71.1)
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21.1 (70)
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21.3 (70.3)
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21.2 (70.2)
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20.5 (68.9)
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18.4 (65.1)
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21.48 (70.66)
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降水量 mm (inch)
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0 (0)
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0 (0)
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1 (0.04)
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16 (0.63)
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64 (2.52)
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107 (4.21)
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192 (7.56)
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245 (9.65)
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142 (5.59)
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27 (1.06)
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0 (0)
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0 (0)
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794 (31.26)
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平均降雨日数
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0
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0
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2
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3
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7
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10
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15
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17
|
13
|
4
|
0
|
0
|
71
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平均日照時間
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9
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9
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9
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8
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8
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8
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6
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6
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7
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8
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10
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10
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8.2
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出典1:Climate-Data.org[7]
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出典2:Weather2Travel for rainy days and sunshine[8]
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出身の著名人
参考文献