マウント・アスパイアリング国立公園(Mount Aspiring National Park)は
ニュージーランドの南島にある国立公園の一つ。1990年、フィヨルドランド国立公園、アオラキ/マウント・クック国立公園、ウェストランド/タイ・ポウティニ国立公園とともに、テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランドの構成遺産の1つとして、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。
地理
1960年、ニュージーランド10番目の国立公園として地域が政府に登録された。面積は3,555km²で南アルプス山脈南端にある。公園は、南アルプス山脈の分水嶺の両側に広がる[1]。
公園内には、3027 mの高さを誇るアスパイアリング山がそびえる。他にもポラックス山(2542m)、ブリュースター山(2519m)などの高い山脈を抱える。
国立公園の北の境界は、ハースト川(英語版)であり、南の境界は、フィヨルドランド国立公園となる。
歴史
マウント・アスパイアリング国立公園の一帯に、最初に踏み入れたのは、マオリ族の人々であり、彼らは、食料とヒスイ(マオリ語:pounamu)を探していた[2]。彼らの道のりは、現在、ハースト・パス(英語版)として知られる[2]。
生態系
標高が低いところは、ブナ林が広がる[2]。ローランドリボンウッド(英語版)も自生しており、ニュージーランド固有種である[2]。森林限界を越えると草地が展開しており、マウンテンバターカップ(英語版)やキク科の植物が自生する[2]。
国立公園内には、ニュージーランド固有の鳥類が多く住む。具体的には、イワサザイ(英語版)、ミヤマオウム、ミドリイワサザイ、ニュージーランドミツスイ(英語版)、ニュージーランドコマヒタキ(英語版)、キガシラアオハシインコ(英語版)、キイロモフアムシクイ(英語版)(マオリ語:mohua)、ニュージーランドヒタキ、ニュージーランドオウギビタキ(英語版)、ニュージーランドバトなどは、人目に容易に見ることができる野鳥である[2]。それ以外にも、夜になると、ミゾクチコウモリ(英語版)などの在来種のコウモリやニュージーランドアオバズクの活動が活発となる[2]。峡谷には、アオヤマガモとクロアカツクシガモが住む[2]。
外来種はオジロジカ、アカシカ、シャモア、ポッサム、ネズミ、オコジョ、ブラウントラウト、ニジマスなどがいる[2]。
脚注
- ^ “マウント・アスパイアリング国立公園”. ニュージーランド政府観光局. 2013年9月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Features”. Department of Conservation. 2013年9月7日閲覧。
外部リンク
関連項目