『ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター』(Auto Focus)は、2002年のアメリカ合衆国の伝記映画。ポール・シュレイダー監督、グレッグ・キニア、ウィレム・デフォー出演。ストーリーは、1965年から1971年まで放送されたシットコム『0012捕虜収容所(英語版)』に主演して一躍人気者になった俳優ボブ・クレイン(英語版)が、1978年に殺害されるまでを描く。1993年に発表されたロバート・グレイスミスの『The murder of Bob Crane』が原作で、マイケル・ガーボシが脚色を担当した。
ストーリー
ラジオの人気DJとして活躍するボブ・クレインだが、映画に出演してジャック・レモンのような俳優になることを夢見ていた。エージェントのレニーから、TVシリーズの出演依頼があることを知らされるが、映画に出たかったボブは一旦は断るが、レニーに引き止められ企画書を渡される。それを読んだ彼は、役が自分のやりたかったものだったため出演に乗り気になり、教会から帰った後妻のアンにTVシリーズのことを話す。彼女ははじめ難色を示していたが、ボブが出演したがっているのを見て承諾する。
そうして番組『0012捕虜収容所』に出演することになったボブは、張り切って撮影に臨んだ。番組はゴールデンタイムの中で一番の人気を得て、彼は人気者になる。その撮影所で、ジョン・カーペンターというフリーのVTR開発者兼セールスマンと知り合う。彼は、ソニーに雇われて最新映像機器の開発を手伝っているという。ボブは、撮影終了後にジョンとクラブで落ち合うことになる。2人はその後別のクラブで再会し、ジョンに誘われ彼の家を訪れて、女性たちと夜の遊びを行うようになっていく。ボブはジョンと友人になり、彼をカーピーと呼ぶようになる。一方、共演者のシグリット・バルディスや、クラブの女性と毎晩セックスするという生活を送り、アンとの夫婦関係は急速に冷めていった。ジョンは、乱交中にボブの尻を撫でたことで彼とケンカになり、さらに色覚異常が見つかりソニーから解雇され、アカイというメーカーへ移ることを余儀なくされる。その後仲直りした2人は、相変わらずセックス三昧の毎日だったが、ある日アンに、ボブが撮りためた女性たちの写真が見つかり、それが決定打となりボブは彼女と離婚する。
『0012捕虜収容所』の放送終了後シグリットと再婚したボブだが、すでにギャラを使い果たしたため新しい役を見つけようとするが、6年間演じたホーガンのイメージがついてしまったため役を得られず、生活に困窮するようになる。なんとかディナーショーの劇に出演できたが、再び表舞台に立ちたいと思っていたボブは、ジョンに相談しポルノ映画を製作しようと持ちかけるが、そのときディズニーから小さな役の出演依頼が来る。
キャスト
スタッフ
参考文献
外部リンク