ヘンリー・トラヴァース(Henry Travers、1874年3月5日 - 1965年10月18日)は、イングランド出身のイギリスの俳優。1946年の映画『素晴らしき哉、人生!』における天使クラレンス・オドバディ (Clarence Odbody) 役が最もよく知られている。
生い立ち
トラヴァースは、医師だった父ダニエル・ヒガティ (Daniel Heagerty) の息子、トラヴァース・ジョン・ヒガティ (Travers John Heagerty) として、ノーサンバーランド州プラダ (Prudhoe) に生まれた。その後はベリック・アポン・ツイードで育ったため、多くの評伝において、誤ってベリック・アポン・ツイード生まれと記されていた[1]。一家は、ノーサンバーランド州コーゼンサイド (Corsenside) 近郊のA68に面したウッドバーン (Woodburn) から、1866年ころにプラダへ転入し、1976年ころにベリック・アポン・ツイードのツイードマウス (Tweedmouth) に転居すプラダに数年間住んでいた。トラヴァースは、建築家になるべくベリックで修業をしていたが、やがてヘンリー・トラヴァースの名で舞台に立つようになった。
経歴
イギリスで舞台俳優となった後、トラヴァースはアメリカ合衆国へ移民し、1933年からハリウッド映画に出演するようになった。初出演した映画は、『ウィーンの再会 (Reunion in Vienna)』であった。最後の映画出演は、1949年のことであった。トラヴァースの最も有名な役柄は、フランク・キャプラ監督の古典的作品『素晴らしき哉、人生!』において、ジェームズ・ステュアートが演じる主人公を自殺から救う天使クラレンスである。トラヴァースはまた、映画『ミニヴァー夫人』における演技によって、第15回アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた。
おもな出演作品
墓所
1965年に死去した後、トラヴァースはカリフォルニア州グレンデールのフォレスト・ローン・メモリアル・パーク (Forest Lawn Memorial Park) に埋葬された。
脚注
- ^ GRO Register of Births, Marriages and Death and 1881 Census for England & Wales
外部リンク