ヘビトンボ目(Megaloptera)は昆虫の目。ヘビトンボ等が属す。全世界で約300種が知られる。
かつてはラクダムシ目とともにアミメカゲロウ目(Neuroptera)に含まれていたが、今日では独立した目とされている[1][2][3]。ただし、古い分類ではアミメカゲロウ目のヘビトンボ亜目となる。
特徴
成虫は静止する時は翅を屋根形にたたむ[4][5]。幼虫は水生で、腹部に気管鰓を持つ[4]。幼虫は捕食性であり、強大な顎を持つ[5]。蛹になる際は岸に上がり、陸上の土の中や石の下、コケや朽木の中に穴を掘る[4][5]。
Acanthacorydalis fruhstorferiは翼開長が21.6cmになり、世界で最大の翼開長の水生昆虫である[6]。
主な日本産の種
日本産の主な種[7]。
脚注
- ^ 林 文男(2018)ヘビトンボ目(広翅目),アミメカゲロウ目(脈翅目).日本産水生昆虫 第二版:科・属・種への検索(川合禎次・谷田一三編).東海大学出版会.
- ^ 国立天文台 『理科年表 令和4年』 (2022) 918頁
- ^ 『岩波生物学辞典 第5版』(2013) pp.1599-1600
- ^ a b c スミソニアン協会 監修(2012)『地球博物学大図鑑』東京書籍 283頁
- ^ a b c 木野田君公 『札幌の昆虫』 北海道大学出版会、2006年、ISBN 4-8329-1391-3、pp84-98
- ^ “Largest aquatic insect (by wingspan)”. Guinness World Records. 4 April 2018閲覧。
- ^ 文一総合出版『ポケット図鑑 日本の昆虫1400 ②トンボ・コウチュウ・ハチ』96頁