『ヘッドレス・クロス』(Headless Cross)は、ブラック・サバスが1989年に発表した14作目のスタジオ・アルバム。I.R.S.レコード(英語版)移籍第1弾アルバムとして発表された。
解説
本作よりコージー・パウエルが加入。また、レコーディングではローレンス・コットルがベースを担当し、タイトル曲「ヘッドレス・クロス」のミュージック・ビデオにも参加したが[8]、本作に伴うツアーではニール・マーレイがベースを弾き、マーレイはそのままバンドの正式メンバーとなった。「ホエン・デス・コールズ」ではブライアン・メイがギター・ソロを弾いている[8]。
本作からのシングル「ヘッドレス・クロス」は、ブラック・サバスのシングルとしては7年振りに全英シングルチャート入りを果たし、62位に達した[9]。なお、シングル「ヘッドレス・クロス」のB面には「Cloak and Dagger」が収録され[10]、この曲はイギリス盤ピクチャー・ディスクのA面ラストにも収録された[11]。
音楽評論家のEduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて「一言で言えば、ブラック・サバスのディスコグラフィのうちオジー・オズボーンやロニー・ジェイムス・ディオ時代の主要作以外の作品も認める聡明な方なら、そうしたアルバムについては『ヘッドレス・クロス』または価値のある前作『エターナル・アイドル』から入っていくべきだ」と評している[12]。
収録曲
全曲ともブラック・サバス作。1.はインストゥルメンタル。
- ザ・ゲイツ・オブ・ヘル - "The Gates of Hell" – 1:06
- ヘッドレス・クロス - "Headless Cross" (Tony Iommi, Tony Martin, Cozy Powell) – 6:30
- デヴィル・エンド・ドーター - "Devil & Daughter" (T. Iommi, T. Martin, C. Powell) – 4:42
- ホエン・デス・コールズ - "When Death Calls" – 6:56
- キル・イン・ザ・スピリット・ワールド - "Kill in the Spirit World" – 5:11
- コール・オブ・ザ・ワイルド - "Call of the Wild" – 5:19
- ブラック・ムーン - "Black Moon" – 4:05
- ナイトウイング - "Nightwing" – 6:35
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
- ブライアン・メイ - ギター・ソロ (on "When Death Calls")
脚注
外部リンク