ブレーンヒューマニティーとは、兵庫県西宮市に本部を置く特定非営利活動法人である。全国初の学生主体NPO法人とされている[1]。通常は英語表記のBrainHumanityとの名称が用いられる。
沿革
1994年に関西学院大学の学生であった伊東真一、能島裕介、濱村直之、森川隆博の4名によって学生家庭教師サークルとして「関学学習指導会」が設立される。「関学学習指導会」では、学生が広告費用等を出資し、共同で新聞広告等を掲載して募集した顧客に、学生が家庭教師として学習支援を行う活動を行っていた。
1995年の阪神・淡路大震災において、被災した子供たちに対して学習支援活動を展開。およそ150ほどの家庭や避難所に学生ボランティアを派遣する。その後、学習支援だけでなく、キャンプ等のレクリエーション活動も実施し、総合的な子供たちへの支援活動を展開する[2][3]。
1999年、特定非営利活動法人格の取得を目指し、BrainHumanityに改組。2000年に兵庫県知事より学生主体としては全国初となるNPO法人格の認証を受ける。
事業
300名を越える学生ボランティアが中心となりながら、次のような事業を展開している。
小学生から高校生までの児童、生徒に対して、キャンプやハイキング、社会見学などのレクリエーション活動を実施。
高校生や大学生を対象にマレーシア、フィリピンなどにおいてワークキャンプやスタディーツアーを実施。
不登校の子供たちを対象に学習支援事業やキャンプなどの活動を実施。
兵庫県、大阪府、神戸市、西宮市などの行政機関から各種の事業を受託。神戸よさこいまつり学生実行委員会の事務局などの業務も行う。
家庭教師や補習教室の運営を行い学力が十分でない子供たちに対して学習支援を実施。
概要
- 約750名(ほぼ大学生又は高校生)
- 専従職員 4名
- 非常勤職員 3名
- 契約職員 28名
- 理事長 能島 裕介
- 97,218千円(2009年度決算)
事務局
- 兵庫県西宮市甲風園1丁目3番12号 カミヤビル3階
- 兵庫県神戸市東灘区御影町西平野一ノ坪11-1-177
脚注
- ^ 神戸新聞「関学大生らのグループ NPOの法人格を取得 学生主体は全国初」2000年3月2日 朝刊
- ^ 神戸新聞「児童ら仮設住民と交流 関学生と東灘区の住宅訪問 昼食後の会話弾ませる」1998年10月26日 朝刊
- ^ サンケイリビング新聞「流行で終わらせないために 過渡期迎えた学生ボランティア」1998年11月30日 朝刊
外部リンク