出版元はウェイン・グリーンの元妻ヴァージニア・L・グリーン(元 73 Inc. の営業部長)が所有する新たな出版社 Green Publishing で、ヴァージニアは10年前にグリーンと離婚しているが姓を戻さずそのままグリーンを名乗っていた。手元の資金が少なかったので、彼女は家族からも出資金を借りた。創刊当初はニューハンプシャー州ピーターバラ周辺の個人や企業に大部分を下請けに出していた。73誌はスタッフ能力に余力があったので、創刊から4号まで版下のほとんどを下請けとして制作した。その4号のうち3号で、ウェイン・グリーンは印刷に回す直前、無断で奥付に編集人として自分の名前を入れた。そのようなことが3度繰り返された後、ヴァージニア・グリーンは 73 編集部に依頼していた全ての仕事を止めさせ、別の業者と成長しつつあったバイト誌自身のスタッフを使うようにした。
1979年春、ヴァージニア・ウィリアムソンはバイト誌をマグロウヒルに売却した。その後も含め創刊から約8年間、1983年までバイト誌の編集に関わり続け、その後マグロウヒルの副社長となった。1981年に IBM PC が登場すると、間もなく編集方針が変更された。徐々にDIY的記事を減らし、製品レビューを開始した。扱うハードウェアとソフトウェアの範囲は相変わらず広かったが、「何かをする方法」を示すのではなく、「何をするものか」や「どう働くのか」といった傾向の記事になっていった。中心はホビーパソコンとパーソナルコンピュータだが、個人が購入する可能性のあるコンピュータやソフトウェアなら何でも扱った。
1975年から1986年まで、表紙イラストは主に Robert Tinney が描いていた。1987年から製品の写真が表紙に使われるようになり、Steve Ciarcia の "Circuit Cellar" も連載終了となった。
1985年ごろ、BIX (Byte Information Exchange) というオンラインサービスを開始。テキストのみの電子掲示板サイトで、CoSy というソフトウェアを使っていた。接続はダイヤルインか、1時間単位の使用料が余分にかかる Tymnet(英語版)X.25 ネットワークを利用できる。月額使用料は13ドルで、X.25接続の場合は1時間1ドルかかる。CompuServeとは異なり、高速アクセスでも料金は変わらない。バイト誌のスタッフの多くがサービス運営に関わった。後にゲートウェイが設置され、システム外と電子メールで通信可能となった。
発行部数と広告収入が減ってくると、1998年5月、マグロウヒルはバイト誌をコンピュータ関連雑誌を専門とする CMP Media(後のUBM)に売却。編集者やライターはCMPが再活性化してくれると期待したが、1998年6月号を最後に休刊となり、CMP Media は大掛かりな製品実験室を閉鎖し、全スタッフを解雇した[7][8]。定期購読者には代わりとしてCMPのWindows関連の2誌のいずれかを選択できるようにした。
バイト誌のコラムニストの多くは個人のウェブサイトへと執筆の場を移していった。中でもSF作家ジェリー・パーネルのブログ "The View From Chaos Manor" は長く続いたコラム[11]から派生しており、パワーユーザーの観点からコンピュータについて書いている。休刊後も、ジェリー・パーネルのコラムはトルコ版や日本版で連載され続けた。1999年、CMPはバイト誌をウェブ雑誌として復活させ、2002年から購読者のみ閲覧可能とした。2009年にはこれも閉鎖となった[10]。
Byte.com の再立ち上げ
2011年7月11日、UBM TechWeb(英語版) は、"BYTE" の名を復活させ、BYTE.com を再立ち上げした。再立ち上げ時の編集長は技術系ジャーナリスト Gina Smith。2011年9月26日には Larry Seltzer が後を引き継いだ。
^“McGraw-Hill to Sell Information Group to CMP Media”. The New York Times. Reuters: p. D.3. (May 6, 1998). "The McGraw-Hill Companies agreed yesterday to sell its Information Technology and Communications Group, which includes Byte and other computer magazines, to CMP Media Inc. for $28.6 million."
^Napoli, Lisa (June 1, 1998). “New Owners of Byte Suspend Publication”. The New York Times: p. D.4. "Byte's circulation has fallen to a recent average of 442,553 from 522,795 in 1996. Advertising has also fallen. In January, for example, Byte published only 61.5 ad pages, less than half the number of pages the magazine had in 1996."