ネマニャ・ラドニッチ (セルビア語: Немања Радоњић, Nemanja Radonjić、1996年2月15日 - )は、セルビアのサッカー選手。セルビア代表。レッドスター・ベオグラード所属。ポジションはミッドフィールダー。
来歴
ユース
ニシュに生まれ[1]、地元のFKラドニチュキ・ニシュの下部組織に在籍した。ここで頭角を現した彼はパルチザン・ベオグラードの下部組織に移ったが、彼自身はレッドスター・ベオグラードのファンである事を後に明かした[2][3]。その後、FCヴィトルル・コンスタンツァの下部組織であるゲオルゲ・ハジ・フットボール・アカデミーに在籍し、2014年にエンポリFCを経てASローマと5年契約を締結した[4]。
チュカリチュキ
2016年初めにローマからレンタル移籍でFKチュカリチュキに加入[5]。セルビア・スーペルリーガで選手としてのデビュー戦を迎え、この試合で初得点も決めた[6]。2戦目となったFKヤゴディナ戦でも30mの距離からゴールを決めた上にアシストも決める大活躍を見せた[7]。2016-17シーズンの終了までの1年半在籍し、カップ戦等も合わせて31試合4得点の結果を残した。
レッドスター・ベオグラード
2017年7月21日には、レッドスター・ベオグラードに加入[8]。公式には2019年夏まではローマからのレンタル移籍での加入であるが、レッドスター・ベオグラードと5年契約を締結、つまりローマとの契約が満了するまでのレンタル移籍および2019年夏から2022年夏までの完全移籍での在籍契約をした[9][10]。背番号は49番を選択[11]。2017年7月27日に行われたUEFAヨーロッパリーグ 2017-18 予選のACスパルタ・プラハ戦で61分にリカルジーニョに代わって途中出場しレッドスター・ベオグラードで初出場となった[12]。初得点は同杯のFCクラスノダール戦でこの試合は彼の得点があって2-1の勝利となった[13]。8月27日にはパルチザン・ベオグラードとのヴェチティ・デルビにも初出場、この試合では67分にアレクサンダル・ペシッチと交代しての途中出場であった[14]。9月14日にはFC BATEボリソフ戦で移籍後2得点目を記録し、この試合は1-1の引分に持ち込んだ[15]。11月18日のFKラド・ベオグラード戦で中足骨を骨折、これでレッドスター・ベオグラードは2017-18シーズンが始まってから半年も経たずにブランコ・ヨヴィチッチ、ヴァニャ・ヴチチェヴィッチ、そして彼の3人を中足骨骨折で戦線離脱させる事態となってしまった[16]。
オリンピック・マルセイユ
2018年8月30日、オリンピック・マルセイユに完全移籍[17]。同年9月30日に行われたリーグ・アン第8節リール戦にて加入後初めて、フル出場を果たした。しかし、この試合でチームは0-3と完敗している。
ヘルタ・ベルリン
2021年2月1日、ヘルタ・ベルリンに買取オプション付きのシーズン終了までのレンタル移籍で加入[18]。
ベンフィカ
2021年8月22日、SLベンフィカにレンタル移籍で加入[19]。
トリノ
2022年7月6日、トリノFCに買い取り義務付きのレンタル移籍で加入[20]。
2024年1月31日、2023-24シーズンいっぱいまでRCDマジョルカへレンタル移籍することが決定した[21]。
レッドスター・ベオグラード復帰
2024年9月3日、レッドスター・ベオグラードと1年延長オプションつきの2年契約を締結した[22]。
代表
セルビアU-17代表として2012年から2013年にかけて6試合でベラルーシU-17代表戦でのハットトリックを含む5得点の結果を残している[23]。その後、U-18代表、U-19代表にも選出された[24]。2016年11月にはネナド・ララトヴィッチ監督からU-20代表に招集され、モンテネグロU-21代表戦でU-20代表初出場となった[25]。U-21代表にもララトヴィッチ監督から招集され、UEFA U-21欧州選手権2017に出場した[26]。
2017年11月にムラデン・クルスタイッチ監督代理からセルビアA代表に招集された[27]。14日に行われた韓国代表との親善試合で81分にアンドリヤ・ジヴコヴィッチに代えて投入され、セルビア代表デビューを果たした[28]。2018年6月~7月にかけてロシアで行われた、2018 FIFAワールドカップでは、スイス戦とブラジル戦の両方の試合で途中出場し、大会デビューを果たした。
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 44試合 5得点(2017年-)[29]
セルビア代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2017 |
1 |
0
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2018 |
8 |
0
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2019 |
7 |
2
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2020 |
4 |
2
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2021 |
9 |
0
|
2022 |
10 |
1
|
2023 |
5 |
0
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通算 |
44 |
5
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タイトル
- レッドスター・ベオグラード
出典
外部リンク
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2000年代 | |
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2010年代 |
- 10-11: バボヴィッチ,メドイェヴィッチ,ペトロヴィッチ,エヴァンドロ
- 11-12: ラゾヴィッチ,ミリヴォイェヴィッチ,カマラ,ヴキッチ,バボヴィッチ
- 12-13: ウマル,ミリヴォイェヴィッチ,S・イリッチ,マルコヴィッチ
- 13-14: ラゾヴィッチ,ドリンチッチ,ラドヤ,ガチノヴィッチ
- 14-15: バボヴィッチ,ドリンチッチ,マティッチ,ガチノヴィッチ
- 15-16: カタイ,ドナルド,グルイッチ,ミハイロヴィッチ
- 16-17: エヴェルトン,ドナルド,パロチェヴィッチ
- 17-18: パンティッチ,クルスティチッチ,ドリンチッチ,ラドニッチ
- 18-19: マリン,ヨヴァンチッチ,ドリンチッチ,ベン
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2020年代 | |
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ベスト11(GK - DF - MF - FW) |