ネイコス（古希: Νεῖκος, Neikos）は、ギリシア神話の神である。「紛争[1]」、「諍い」などの意[2]。
ヘーシオドスの『神統記』によると、不和と争いの女神エリスの娘で[3]、ポノス（労苦）、レーテー（忘却）、リーモス（飢餓）、アルゴス（悲歎）、ヒュスミーネー（戦闘）、マケー（戦争）、ポノス（殺戮）、アンドロクタシアー（殺人）、プセウドス（虚言）、ロゴス（空言）、アムピロギアー（口争い）、デュスノミアー（不法）、アーテー（破滅）、ホルコス（誓い）と兄弟[4]。これらの神々はいずれも人々に害をなす、様々な災いの擬人化であり、ネイコスが神話に登場することは稀である。
系図
脚注
- ^ 廣川洋一訳、p.34。
- ^ 中務哲郎訳、p.106。
- ^ ヘーシオドス『神統記』229行。
- ^ ヘーシオドス『神統記』226行-232行。
参考文献
