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この項目では、フランス映画のニキータについて説明しています。その他の用法については「ニキータ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
『ニキータ』(Nikita)は、1990年のフランス映画。監督はリュック・ベッソン。主演のアンヌ・パリローが、政府に隷属的に雇われる暗殺者を演じた[1]。
ストーリー
深夜、パリの薬局に麻薬中毒の少年少女達が薬欲しさに乱入するが、警官隊が到着したことによって銃撃戦となる。彼らは警官隊からの銃弾に全て倒れたかに見えたが、一人残った少女が警官を射殺してしまう。警察署に連行された少女は、取調室で刑事に名前を聞かれた際、男性名の「ニキータ」と名乗り、それが彼女の呼び名となった。
ニキータには終身刑が下されたが、護送先は殺風景なベッドルームであり、ボブという政府の秘密警察官を名乗る男が現れる。彼女はそれまでの自分の記録を消され、別の人間として政府に雇われた暗殺者としてここで訓練を受けて生きるか、それとも死ぬかの二者択一を迫られる。ニキータは反抗し逃げようとするが叶わず、暗殺者としての訓練を受けることになった。ニキータは反抗しながらも、めきめきと頭角を現していく。
数年後、ニキータの誕生日……。ニキータはボブに街のレストランに連れて行かれ、手荒い最後の訓練を受け秘密訓練所の生活を終える。ジョゼフィーヌというコードネームと仮の職業を持たされ、街で一人暮らしすることになったニキータは、スーパーで会計の時にレジに立っていた男・マルコと恋仲になる。それでも暗殺の仕事はしなければならず、闇の世界と決別しようともがき苦しむ[2]。
ある任務で予定が狂い、その後始末と酷い顛末に憔悴して戻ったニキータに、マルコはニキータの裏の顔を知っていること、それでも愛していることを打ち明ける。裏仕事を止めることを奨められたニキータは一人逃亡し、残ったマルコは後を追ってきたボブに、ニキータの置き土産のマイクロフィルムを渡し、ニキータの行く末を託す。
キャスト
- その他:中庸介、村國守平、堀本等、安西正弘、小形満、糸博、関根信昭、鈴木清信、篠原恵美
- その他:大木民夫、上田敏也、藤夏子、古田信幸、土師孝也、辻親八、小野健一、千田光男、山口健、星野充昭、福田信昭、山野史人、渡辺美佐
スタッフ
日本語版
作品解説
ベッソン監督はDVDのインタビューで、「『ニキータ』は僕にとって、自分を壊して飛び出した作品。僕の作品は『ニキータ』以前と『ニキータ』以後で分けられる」と語っている。この作品のヒットによって、ベッソン監督は『レオン』をハリウッドで撮ることになった。
撮影
後半で当時現行型のメルセデス・ベンツ・Sクラスが登場するが、銃撃され壁を突き破る破壊シーンでは、古いローバーにベンツのパーツをかぶせた模造品である。元々はアラン・ドロンのテレビドラマのために制作され、映画用に修正を加えた。作品中は高価なSクラスが派手に破壊されているように見えるが、実際には邦貨換算60万円程度の予算でこの映像が実現できている。
関連作品
脚注
- ^ パリローはベッソン監督の当時の妻である。
- ^ “『ニキータ』が映画界に残したものとは? ツメアト映画~エポックメイキングとなった名作たち~Vol.8”. Safari online (2022年4月30日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2011年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月2日閲覧。
関連項目
- ステアーAUG - ホテルからの狙撃に使用する軍用ライフル。特異な外観と本銃の特徴を効果的に利用している。
- デザートイーグル - 各シーンで使用される大型拳銃。本来パリローのような細腕の女性が撃ちこなせる銃ではないが、あえて大柄かつ迫力のある本銃を使用させることで主人公の過酷な状況を引き立たせる効果を持たせている。
外部リンク
オンラインデータベース
配信サイト
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