マーチンは1947年にミュンヘンで大学時代の古い友人であるDr. Herbert Funckに再会するまではその靴を販売する機会がなかった。Funckは新しい靴のデザインに興味をそそられ、二人はドイツ空軍飛行場から廃棄されるゴムタイヤを材料として、ドイツのゼースハウプトでその年の内に事業を開始した。快適で長持ちする靴底は主婦を中心に人気を博した。最初の10年の売り上げの80パーセントは40歳以上の女性からであった。
Air Wair社製とホワイト社のドクターマーチンを比較すると、ホワイト社の製品はタグが「DrMartens」になっていること、サイドにあるマーチンの刻印が無いこと、先に記載した通りトゥの部分の丸みがあること、紐が丸紐ではなく平紐であること、インソールの刻印のデザインが違う上に文字が金色であること、そのあたりが大きな違いである。インソールの刻印のない模造品も存在する。
近年の情勢
2000年代に入り、ドクターマーチンはAir Wairの名のもとで伝統的な黒い靴、サンダル、つま先に鋼の入ったブーツといったさまざまなスタイルが提供され、独占的に販売された。その後2003年4月1日にドクターマーチンはイギリス国内での生産を停止し、中華人民共和国とタイ王国で生産されることになった。Air Wair International Ltd.は、ブランドの永久ライセンシーであるR.グリッグス・グループLtd.(ノーサンプトンシャー州)の子会社の位置付けにあるが、R.グリッグズ・グループLtd.は、2013年にイギリスのプライベート・エクイティ・ファンドであるペルミラ・アドバイザーズ傘下のファンドに3億ポンドで買収された[3]。