ディヴァイン(Divine、本名:Harris Glenn Milstead、1945年10月19日 – 1988年3月7日)は、アメリカ合衆国メリーランド州出身の俳優・歌手。
体重100kgを超える巨体のドラァグ・クイーン姿でジョン・ウォーターズの低予算映画に登場し、強烈な印象を残した。
来歴
子供の頃から体格がよく、女っぽかったために学校ではよくいじめられていたという。ボルチモアの高校在学中に、後に映画監督となるジョン・ウォーターズに出会っている。1966年、初めてウォーターズの作品に出演することになり、「ディヴァイン」というキャラクターが作られることになった。特に『ピンク・フラミンゴ』では、「世界一下品なのは誰か」を競い合うというストーリーで、ディヴァインが犬の糞を食べるシーンは有名。この作品はその悪趣味さから、現在ではカルトムービーとなっている。
しかし、後にディヴァインはこのキャラクターから抜け出したいと思うようになり、『ヘアスプレー』などではドラァグ・クイーンでない役で出演している。
1980年代には歌手としても活躍、ストック・エイトキン・ウォーターマンがプロデュースした1984年の "You Think You're a Man" はイギリスのヒットチャート20に入り、アメリカやヨーロッパなどのクラブをツアーして回った。日本ではアルファレコードから多くの作品が発売されていた。
その一方、肥満から睡眠時無呼吸症候群に陥ったり、鬱に悩まされたりしていたという。
1988年、睡眠中に心臓発作を起こし死去。
2013年に、ドキュメンタリー映画「I Am Divine」が製作・公開された。
主な出演作品
書籍
脚注
注釈
参照文献
- Milstead, Frances; Heffernan, Kevin; Yeager, Steve (2001). My Son Divine. Los Angeles and New York: Alyson Books. ISBN 978-1-55583-594-1
外部リンク
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