ダイオウマツ [ 2] (大王松、学名 : Pinus palustris )とは、マツ科 マツ属 の樹木である。ダイオウショウ ともいう。
名前と分類
マツ科マツ属に分類されるマツの一種。Pinus 亜属(葉内部の維管束 が2つ)、Australes 節に分類される。
和名のダイオウマツ(大王松)は後述のように巨大になる形態的特徴から来ている。英名longleaf pine(長い葉のマツ)も形態的特徴から。種小名palustris は「湿地に住む」という意味で生態的特徴から来ている。
分布
アパラチア山脈 以南、フロリダ半島を中心に東はバージニア州 などの大西洋岸、西はミシシッピ川 を越えてテキサス州 に至るメキシコ湾 沿いの地域、所謂ガルフコースト(gulf coast)と呼ばれるアメリカ合衆国 東南部に分布。分布地の年間平均気温は16度から23度、同降水量は1,100mmから1,800mm程度。
形態
樹高30mから35m、時に50m近くに達することもある大型の松。樹皮は赤みを帯びた茶色。
葉は長さ40cm以上になることもあり、マツ属の中でもヒマラヤに分布するPinus roxburghii と並び世界最長の部類に入る。葉はAustrales 節に属する多くの仲間と同じように三針葉。
生態
土壌を選ばずに生育し、水はけの悪い湿った土地から、乾燥した岩場まで生息する。原産地では海岸地帯から標高600m程度の範囲に分布。大西洋・メキシコ湾岸で最もよく見られるのは標高200m以下の場所で、このような場所は海底堆積物 由来の、水はけの良い砂質の土壌が厚く堆積している。アラバマ州の分布地では山岳部では花崗岩 、珪岩 、結晶片岩 、千枚岩 、粘板岩 などの火山岩 に由来する場所と、谷の部分では砂岩 、石灰岩 、頁岩 、ドロマイト などの堆積岩 由来の土壌に生育する[ 3] 。
保全状況評価
利用
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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