『タイム・イズ・オブ・ジ・エッセンス 』(Time Is of the Essence)は、アメリカ合衆国 のジャズ ・サクソフォーン 奏者、マイケル・ブレッカー が1999年 に発表したスタジオ・アルバム 。
背景
ブレッカーによれば、本作の作風はラリー・ヤング のアルバム『ユニティ』からの影響が強いとのことで、一部の曲では、同アルバムにも参加したエルヴィン・ジョーンズ がドラムスを担当している[4] 。パット・メセニー が2曲を提供しており、そのうち「アズ・アイ・アム」は、パット・メセニー・グループ 名義のアルバム『カルテット 』(1996年)収録曲の再演である。また、「タイムライン」は、後にメセニーのリーダー・アルバム『SIDE-EYE NYC』(2021年)で再演された[5] 。
反響・評価
母国アメリカでは、『ビルボード 』のジャズ・アルバム・チャートで5位に達した[6] 。
第43回グラミー賞 では、本作が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞にノミネートされ、収録曲「アウトランス」が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞にノミネートされた[7] 。William Ruhlmannはオールミュージック において5点満点中3点を付け「ジョーンズを従えた曲、特に冒頭の"Arc of the Pendulum"と締め括りの"Outrance"(いずれもブレッカーのオリジナル曲)では、ブレッカーは自由奔放に演奏して積極的にリズムを横断し、ジョン・コルトレーン に敬意を表している」と評している[2] 。
トラック・リスト
特記なき楽曲はマイケル・ブレッカー作曲。10.は日本盤ボーナス・トラック 。
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「アーク・オブ・ザ・ペンデュラム - Arc of the Pendulum」 9:00 2. 「サウンド・オフ - Sound Off」(Larry Goldings) 6:04 3. 「ハーフ・パスト・レイト - Half Past Late」 7:54 4. 「タイムライン - Timeline」(Pat Metheny ) 6:06 5. 「ザ・モーニング・オブ・ジス・ナイト - The Morning of This Night」 7:41 6. 「ルネッサンス・マン[エディ・ハリスに捧ぐ] - Renaissance Man (for Eddie Harris)」(George Whitty) 8:36 7. 「ドクター・スレイト - Dr. Slate」 7:40 8. 「アズ・アイ・アム - As I Am」(P. Metheny) 6:49 9. 「アウトランス - Outrance」 10:08 10. 「ルネイションズ - Lunations」 5:48
パーソネル
脚注
外部リンク