Sonic Youth 2011
ソニック・ユース (Sonic Youth )は、1981年 に結成されたニューヨーク 出身のバンド 。
1980年代以降におけるアメリカのインディー シーンにおいて、ノイズパンクの雄として君臨。後のグランジ 、オルタナティヴ・ロック ムーヴメントへ大きな影響を与え、自身らも満を持してメジャーへと移行。以後、メジャーとインディーを行き来しつつ、活動を続けていたが、2011年に活動停止した。
メンバー
過去のメンバー
ジム・オルーク (道楽)
2002年 から参加。『ソニック・ナース 』日本盤発売の際には担当パート「道楽」 として紹介される。実際にはベース、ギター、シンセサイザーなど幅広く担当し、ミキシングも手がけた。
2005年、映画音楽やソロ活動に携わる為に一時的にバンドを離脱。以降ジャンルを問わないマルチプレイヤーとして第一線で活動中。
概要
バンドとしては、ボーカリストが3人もいる変則的なスタイル。
1970年代後半にニューヨークで活動を開始した。ムーアとゴードンが、デイヴ・キーエイ、アン・デマリニスとともに組んだバンド(バンド名はメイル・ボンディング、レッド・ミルク、アルカディアンズ、そしてソニック・ユースと変化)が母体となった[ 8] 。
1981年、デマリニスの脱退後、ムーアとゴードンは、現代音楽家グレン・ブランカ が主宰するギター・オーケストレーションのグループで演奏していたこともあるリー・ラナルドと出会い、ソニック・ユースに誘った[ 9] 。ドラムにはあまり恵まれず、実力不足で何回か交代している。
グループ名は、元MC5 のギタリスト、フレッド “ソニック” スミス(パティ・スミス の亡き夫)が好きだったのと、サーストンが好きなレゲエ のアーティストに“ユース”という言葉の付いた者が多かったので思いついた名前だが、本人曰くあまり意味は無いらしい。バンド名を変えてアルバムを出すことも多かったことから、それほどバンド名に執着は無い様子でもある。
ジャンルとしては、ノイズロック 、グランジ 、オルタナ に分類される(ときおり日本独自のジャンル分けとしてボアダムス らとともに「ジャンク」とも呼ばれることがあったが、サーストンは嫌っていた)。サーストン・ムーアは「エレキ・ギターを聴くということはノイズを聞くこと」との持論があり、ギターノイズ だけの曲、ポエトリー・リーディング のような曲など、実験的な曲も多い。自分でオリジナルのコードを考えたり変則的チューニングを多用する。
当初アメリカでは人気が出ず、ニュー・ウェイヴ が全盛期だったイギリスを始めとするヨーロッパで評価された。イギリスではパブリック・イメージ・リミテッド のツアーの前座として活動した。長年インディーズ・レーベルで活動。1988年 発表のアルバム『デイドリーム・ネイション 』が傑作と評され、バンドはメジャーのDGCレコード(当時ゲフィン・レコード 傘下、2011年現在はインタースコープ・レコード 傘下)と契約を果たした。自分達がメジャーシーンに移行することで、オルタナシーン全体の過小評価を覆したいとの思いが強かった。実験的な楽曲が多く、その音楽性には高い評価があるものの、セールス面との対比から「無冠の帝王」などと揶揄されることもあった。
2006年 の『ラザー・リップト 』のリリースをもって、インタースコープとの契約が満了したが、バンドはその後マタドール・レコード と契約して(日本のみホステス・エンタテインメント と契約)再びインディーズに戻った。2009年 、移籍第1作となる『ジ・エターナル 』をリリースした。
2011年 、11月に行われた南米ツアーを最後に、バンド活動を停止した。
交流
ソニック・ユースを尊敬している、または親交のあるバンド、メンバーに曲のプロデュースを手伝ってもらったバンドは非常に多い。特に、アンダーグラウンドのバンドやアートスクール系のバンドが多い。
メンバーであるスティーブ・シェリーは、自主レーベル、スメルズ・ライク・レコード を運営するなど、アンダー・グラウンドへ目を向け、有能なアーティストをメジャー・シーンへ紹介することもしばしばあり「ソニック・ユースがお気に入りにあげている」といった冠詞はよく目にするものである。ニルヴァーナ やダイナソーJr. といったバンドも、ソニック・ユースに見初められたバンドである。
日本のバンドでは、ボアダムス 、少年ナイフ 、灰野敬二 らと親交がある。
その他
サーストンとキムはおしどり夫婦で有名であったが、2011年10月に27年の結婚生活を終え離婚[ 10] 。
1994年 7月1日、サーストンとキムは一人娘の「ココ」を授かる。後にココはモデル、アーティストとして活動。彼女が出演したミュージックビデオ は以下の通り。
サーストンは半分以上の曲でギターの変則チューニングを使っているため、多くの曲はレギュラーチューニングでコピーすることが難しい。
キムについて歌ったレイプマン の"Kim Gordon's Panties"という曲がある(なお、レイプマンとのスプリット・ギグ時に、彼らがこの曲を演奏したことにサーストンが激怒し、後でボーカルのスティーヴ・アルビニ をボコボコにした、という真偽不明のエピソードもある)。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
コンピレーション・アルバム
EP
SYR(ソニック・ユース・レコーディング)シリーズ
ソニック・ユースが立ち上げた実験音楽レーベル
SYR 1: Anagrama (1997年 )
SYR2: Slaapkamers Met Slagroom (1997年)
SYR3: Invito Al Ĉielo (1997年)
SYR4: Goodbye 20th Century (1999年)Sonic Youth and others
SYR5: ミュージカル パースペクティブ (2000年 )Kim Gordon/Ikue Mori/DJ Olive
SYR6: Koncertas Stan Brakhage Prisiminimui (2005年 )
SYR7: Ted Hughes (2008年 )
SYR8: Andre Sider Af Sonic Youth (2008年 )with Mats Gustafsson and Merzbow
SYR9: Simon Werner a Disparu (2011年 )
DVD
コーポレイト・ゴースト-ザ・ビデオ: 1990-2002(2004年)
参考文献
参照元
外部リンク