スナゴケ

スナゴケ
分類
: 植物界 Plantae
: マゴケ植物門 Bryophyta
: マゴケ綱 Bryopsida
: ギボウシゴケ目 Grimmiales
: ギボウシゴケ科 Grimmiaceae
: シモフリゴケ属 Racomitrium
: スナゴケ R. canescens
学名
Racomitrium canescens
(Hedw.) Brid.
和名
スナゴケ

スナゴケRacomitrium canescens)は、シッポゴケ目ギボウシゴケ科蘚類苔玉屋上緑化の材料として利用されることがある。

分布

北半球の温帯域から亜寒帯域に分布する。日本にも全国的に分布が見られる[1]

特徴

日当たりの良い湿った土壌の上や岩上に群生する[1]。茎は3-5cmで直立または斜上、茎には葉が密につく[1]。葉は長卵形で、葉縁は外側に反り返る[1]。蒴は長卵形で、長さ1.5cmほどの柄の先につく[1]

類似種

ハイスナゴケ (Racomitrium ericoides)や R. elongatum などと類似する[2]

利用

苔玉の材料として用いられる。また光と水だけで生育し、土がなくても生育可能とされていることから、緑化資材として注目を集めている[3]。栽培技術も確立されており[3]、超軽量の緑化資材として断熱効果や気温緩和効果を期待されている[4]

2010年、東京都目黒区自由が丘に世界初の、機体上部にスナゴケを利用したシートを設置した自動販売機が設置され、断熱CO2削減効果を期待されている [5] [6]

脚注

  1. ^ a b c d e 井上浩『フィールド図鑑 コケ』(1986年、東海大学出版会)p.17
  2. ^ Atherton et al. (2010) p.540
  3. ^ a b 山本美貴, 吉田博宣(2004)「コケ板の設置傾斜角及び方角とスナゴケの生育との関係」日本緑化工学会誌 30(1), 207-210
  4. ^ 須崎裕一, 涌井史郎, 飯島健太郎(2004)「スナゴケ植栽による断熱ならびに気温緩和について」日本緑化工学会誌 30(1), 56-61
  5. ^ 地域の活性化に挑む新たなCSR活動” (PDF). 東京コカ・コーラボトリング. 2013年4月19日閲覧。
  6. ^ 自由が丘森林化計画”. 2013年4月19日閲覧。 [リンク切れ]

参考文献

  • Ian D.M. Atherton, Sam D. S. Bosanquet, Mark Llawley (2010) Mosses and Liverworts of Britain and Ireland: A Field Guide. British Bryological Society ISBN 978-0-95613101-0

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