ジーナ・ハスペル(Gina Cheri Haspel, 1956年10月1日 - )はアメリカ合衆国の政治家。第7代中央情報局長官(CIA長官)[注釈 1]を務めた。
経歴
1985年にCIAに入局した。キャリアの大半を秘密工作部門で過ごし、CIA副長官に就任するまでの公的記録は存在しない[1]。
元CIA長官のマイケル・ヘイデンは2017年に出した声明で「ハスペル氏はCIA及び国家が求めたあらゆる職務に対し、高い品格とプロ意識・誠実さをもって対応してきた」と述べている。
2018年5月17日にアメリカ合衆国上院はジーナ・ハスペルのCIA長官就任を賛成54・反対45の賛成多数で承認した[2][3][4]。5月21日に宣誓を行い、正式にCIA長官に就任した。CIA創設以来史上初の女性長官[5][6] となった[注釈 2]。2020年11月に実施されたアメリカ大統領選挙以降、その消息は不明である。
人道的な問題に対する懸念
「ブラック・サイト(秘密軍事施設)」として知られるタイの秘密収容所の運営を任されていた[1]。アルカーイダの幹部として拘束したアブ・ズベイダ(英語版)容疑者に対し、1カ月に83回の水責めや睡眠の遮断などが行われ、ハスペルは拷問の映像が映った数十本のビデオテープの破棄を命じたと報じられている[1][7]。
脚注
注釈
- ^ 中央情報長官からの通算では第25代。
- ^ ただし、2017年に女性のメロエ・パークが3日間だけ長官代理を務めたことはある。
出典
- ^ a b c “CIA長官候補ハスペル氏、過去の尋問手法に懸念も”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2018年3月14日). http://jp.wsj.com/articles/SB11324809692884693541404584100281489428444
- ^ CIAに初の女性長官 米上院、ハスペル氏を承認 朝日新聞デジタル(2018年5月18日)
- ^ “CIAに初の女性長官 米上院が承認”. 日本経済新聞 (2018年5月18日). 2019年3月12日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “女性初のCIA長官誕生へ 米上院が人事承認”. 産経フォト. 2019年3月12日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年5月22日). “【トランプ政権】女性初のCIA長官にジーナ・ハスペル氏が就任”. 産経ニュース. 2019年3月12日閲覧。
- ^ “米CIAに初の女性長官、ハスペル氏が就任宣誓”. www.afpbb.com. 2019年3月12日閲覧。
- ^ “次期CIA長官指名のハスペル氏、拷問関与疑惑を問題視される可能性”. Bloomberg. (20018-03-14). https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-19/P5NBGSSYF01W01
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代理に関しては、原則として政権終焉時に代理であった者のみ記載。 |