ジョン・キャンディ(John Candy、本名:John Franklin Candy、1950年10月31日 - 1994年3月4日)は、カナダの俳優・コメディアン。
来歴
カナダ・トロントに生まれる。ポーランド系アメリカ人の両親は、ともに敬虔なカトリック教会の信徒であった。地元の学校へ在籍し、トロントのカトリック系男子校を卒業。在学中はフットボールに打ち込んだ。1970年代に入ると、クリストファー・プラマーやエリオット・グールドの映画などに端役で出演し始める。その後、即興コメディ劇団のセカンド・シティのトロント支部に参加。後に同劇団のバラエティ番組に出演してから人気に火が付き、多くのファンを生んだ。同番組においては脚本でエミー賞を獲得している。
1980年代に入ると、俳優としてのキャリアも着々と築き、スティーヴン・スピルバーグ監督の『1941』などに出演。その後出演したダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシ主演の『ブルース・ブラザース』における刑事役やビル・マーレイ主演の『パラダイス・アーミー』で頭角を現した。ちなみにマーレイ主演の大ヒット作『ゴーストバスターズ』でリック・モラニス演じたルイス・タリーは、当初キャンディが第一候補に挙がっていた(同映画のレイ・パーカー・ジュニアの主題歌のプロモーションビデオにはキャンディも出演している)。役者としての地位も確立した1990年代に入ると、マコーレー・カルキン主演の『ホーム・アローン』やオリヴァー・ストーン監督の政治サスペンス映画『JFK』などの話題作にも顔を出している。1993年製作のジャマイカのボブスレーチームが1988年冬季オリンピックで功績を立てた実話を映画化した『クール・ランニング』では、チームの熱心なコーチ役を演じている。私生活においてはフットボール好きとしても知られ、1991年にカナダのフットボールチーム『トロント・アルゴノーツ』の共同オーナーにも就任している。また、一人娘のジェニファー・キャンディは、プロデューサー、女優としてカナダで活躍している。
死去
今後の活躍がさらに期待されていたが、1994年3月4日、就寝中の心臓発作により43歳の若さで亡くなる。遺作はマイケル・ムーアが監督したフィクションコメディ映画の『ジョン・キャンディの大進撃』で、同作品はキャンディの死後リリースされた。
主な出演作品
脚注
関連項目
外部リンク