シロウリ(白瓜・越瓜、学名: Cucumis melo var. utilissimus ‘Albus’ )は、ウリ(メロン)の品種。また、その果実のこと。アサウリ、ツケウリ、カタウリ、モミウリ、マルヅケウリとも。夏の季語。実は熟しても甘くならないのが特徴[3]。
和名は、完熟すると皮の色が白っぽくなることにちなむ[3]。身が緻密で味が淡白であるため、奈良漬けなどの漬物での利用が適している。種を抜いて螺旋状に切り塩をして干したものは雷干し/雷乾し(かみなりぼし)と呼ばれ[4]、夏の風物詩であった。
シロウリのなかまのはぐらうりは、パリパリした食感が特徴の漬物向きの青果で、千葉県などで多く生産されている[3]。愛知県の尾張地方には、かりもりという品種がある[5]。
戦後の日本において、家庭で漬物を作る機会が減り、青果としての流通量も減少した[3]。地方には在来品種も根強く残っているが、広域に流通するものは少ない[3]。主産地は徳島県と千葉県で、旬の6 - 8月に流通する。
地域特産野菜生産状況調査 / 確報 令和2年産[6]
作付面積(ha) / 収穫量(t) /出荷量(t)
全国 67 / 3,080 / 2,970
1.徳島 30 / 1,800 / 1,800
2.千葉 12 / 773 / 708
3.愛知 1 / 78 / 72
4.福岡 2 / 72 / 69
5.大阪 1 / 63 / 54
キュウリよりも果肉が緻密で、漬物に向いており、奈良漬けなどなどの代表的な素材となっている[3]。キュウリよりも水分は少なく、ウリ特有の香りがあり、味は甘みもなく淡泊である[3]。漬物にするとシャキシャキした歯ごたえがある[3]。熟したものは歯切れが悪い[3]。
淡泊な味わいであることから、調理方法は味の濃い漬物に適している[3]。薄切りにして塩を振って水分を抜いてから、酢の物、和え物にしたり、椀種としても食べられる[3]。種を抜いてらせん状に切り、塩を振って干した「雷干し」を酢の物にしたり、そのまま醤油と鰹節をかけて食べられることもある[3]。
様々な郷土料理の食材にされている。()内の地域名は主な伝承地域。
独特の歯ごたえから食物繊維が多そうにみえるが、野菜としては少ない方の部類に入る[3]。漬物にしたときは塩分量が相当高くなる[3]。
この項目は、植物に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:植物/Portal:植物)。