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シカクワガタ属(シカクワガタぞく)またはラエトゥルス属 (ラエトゥルスぞく、Rhaetulus) は昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する分類群。大アゴは根元で大きくL字型に湾曲し、先端は二股に分かれる。前胸背板の側面がぎざぎざになっていることも本属の特徴である。系統的にはノコギリクワガタやフタマタクワガタ類に近く、生態面や、脚部の構造に類似点が多く見受けられる。
奇抜な大アゴと背中の模様から、そこそこ人気があり、流通がある。
東南アジアの大陸部に広く分布するが、南のものほど背中の鼈甲色の模様が明瞭になる傾向がある。
寿命は半年から1年で、産卵から羽化までは1年程度。地表部の朽木に産卵し、幼虫には菌糸ビンを使うこともできる。 しかしクヌギは好まず、ブナやコナラをベースとしたオオヒラタケの菌糸ビンで大きくなる。
多くの種は気性は荒いものの闘争心はそれほど強くなく、喧嘩が長引くと自分から退散してしまうという習性を持つ。(これはノコギリクワガタ類やフタマタクワガタにもみられる性質である)
1種のみが確認されている。
3種が確認されているが、分布や差異が連続的であり、まとめるべきだとする考え方もある。
シカクワガタ属以外にも、「シカクワガタ」とつく属がいくつか存在し、いずれも近縁な属である。
上記以外では、フタマタクワガタ属との類似点が指摘されている。