サミュエル・マオズ(שמואל מעוז, 1962年 - )は、イスラエルの映画監督。マオズが監督および脚本をつとめた2009年のデビュー作『レバノン』は、第66回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した[1]。長編2作品目となる『運命は踊る』は、第74回ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞した。
経歴
1962年、イスラエルのテルアビブに生まれる[2]。20歳の時にレバノン戦争(英語版)でレバノンに侵攻したイスラエル国防軍戦車の砲撃手として従軍[3]。戦後はベイトツヴィ演劇学校でカメラマンとして学んだのち、映画やテレビ番組制作の演出を手がけたほか、ドキュメンタリー映画の制作プロダクションで製作補や監督をつとめる[4][5]。
2007年から自身初めての長編映画制作にかかり、自らの従軍体験に基づいた映画『レバノン』を完成させる[2]。『レバノン』は、2009年に開催された第66回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品されて、最高賞の金獅子賞を受賞した[1]。
2017年に第2作『運命は踊る』が公開された。
フィルモグラフィ
- レバノン לבנון (2009) 監督・脚本
- 運命は踊る פוֹקְסטְרוֹט (2017) 監督・脚本
脚注
- ^ a b 66. Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica, Premi ufficiali, la Biennale di Venezia, オリジナルの2013-12-20時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20131220145731/http://www.labiennale.org/it/cinema/archivio/mostra/premi/ 2014年8月3日閲覧。
- ^ a b Cooke, Rachel (2010-05-02), “Samuel Maoz: my life at war and my hopes for peace”, The Guardian, オリジナルの2014-02-12時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20140212005107/http://www.theguardian.com/film/2010/may/02/israel-lebanon-samuel-maoz-tanks 2014年8月3日閲覧。
- ^ Erlanger, Steven (2010-07-30), “'Lebanon', Samuel Maoz's Tank's-Eye View of War”, The New York Times, オリジナルの2013-01-29時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20130129060911/http://www.nytimes.com/2010/08/01/movies/01lebanon.html 2014年8月3日閲覧。
- ^ Lebanon, Toronto International Film Festival Inc, オリジナルの2009-11-24時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20091124055839/http://tiff.net/filmsandschedules/films/lebanon 2014年8月3日閲覧。
- ^ Kopf, Shula (2003-05-30), “Prima Dodina”, Jerusalem Post: p. p.12
外部リンク