サブサハラアフリカ[疑問点 – ノート](英: Sub-Saharan Africa)とは、アフリカ州(アフリカ大陸とその周辺島嶼)のうちサハラ以南の呼称である。アフリカのうち北アフリカを除く範囲である。(ただし、国際連合の定義では、スーダンは北アフリカとされる。)サブサハラ、サハラ以南のアフリカとも表現される。
サブとはあくまで、地図上の下(正角図法における南)を意味し、サブサハラと北アフリカに主従関係があるわけではない。(日本語では、「サハラ以南」と意訳される。)
地理
北縁をサハラ砂漠で限られ、東西南の3方で大西洋とインド洋に面す。
気候・植生
気候・植生は、赤道直下に熱帯雨林が位置し、南北に向かって乾燥化する。おおよそ北から、次のような地帯が分布する。
生物地理
動物地理区ではエチオピア区に相当する。ただしエチオピア区はアラビア半島にまで広がる。
住民
人口
人口8億5632万7157人 (2010)[2]。アフリカ全人口の83.8%である。
言語
サブサハラの言語を語族で分類すると、以下のようになる。
サブサハラに話者数が特に多い言語はなく(ハウサ語で2400万母語話者)、話者数が少ない小規模な言語が多数分布する。そのため多くの国では、全土で通用する単一の民族言語が存在せず、旧宗主国の言語が共通語になっており、高等教育、ビジネス、マスメディアなどで主に使われる。サブサハラの多くの国は、複数の民族言語と、宗主国の言語、場合によっては加えてスワヒリ語など民族言語系の共通語が話される、多言語社会である。このことは、北アフリカの多くの国がアラビア語のほぼ単一言語社会であるのとは対照的である。
宗教
主にキリスト教が信仰され、主にイスラム教が信仰される北アフリカと対照的である。
若干のイスラム教や、アニミズムなどの伝統宗教も信仰される。
人種
ほぼ全域でネグロイド(黒人)が多数派であり、そのためブラックアフリカとも呼ばれる。ただし、マダガスカルにはモンゴロイド、南部アフリカのナミビアなどにはカポイド、南アフリカ共和国にはコーカソイドも住む。
国々
未電化
2020年現在の世界の未電化人口は7.52億人だが、このうちサブサハラが77.2%(約5.81億人)となっており、未電化率の改善が大きな政策課題となっている[4]。
脚注