サザン・ベルはサザン・ホスピタリティ(南部のおもてなし)の精神による洗練された美しさと恋愛感情を誘いながらも上品な振る舞いの縮図とされた。こうしたステレオタイプは今日でも多くの人に強い憧れを抱かせるものとなり[3]、We're Just Like You, Only Prettier、The Southern Belle Primer、The Southern Belle Handbookなどサザン・ベルに関する多数の著書も残され、代表作である「風と共に去りぬ」ではヒロインは伝統的なサザン・ベルの典型的な肖像画として描かれた[4]。また、現代のポップ・カルチャーにおいても、Ya Ya Sisters、GRITS(Girls Raised In The Southの略)、Sweet Potato Queens、Bulldozers disguised as powder-puffsなど、あらゆる呼ばれ方でサザン・ベル像が残っている。アメリカ南部では物や人の外観(見た目)を特に重要視する風潮が強く[5]、
女性の美意識と自尊心は高い。サザン・ベルの最も印象的で明確な特徴は外観であり、彼女らの髪、肌、化粧、衣類、宝石はすべて全体的な外観にとって重要で、それらのどれか一つが特化することなくバランスの良さが大事であると考えられている[6]。今日においてもサザン・ベルの高貴な精神とファッションやライフスタイルなどを敬愛する女性は多く、アメリカ国内にはそのような女性が集まりサザン・ベルのスタイルを再現するなどの活動を行うコミュニティが多数あり、その文化を継承し続けている。