ゴロク・チベット族自治州 (ゴロク-チベットぞく-じちしゅう)は中華人民共和国 青海省 東南部に位置するチベット民族 の自治州 。チベット名はゴロク・プーリー・ランキョン・クル(チベット文字 :མགོ་ལོག་བོད་རིགས་རང་སྐྱོང་ཁུལ་ )。中国名「果洛」は、チベット名の音写である。チベット の伝統的な地理区分ではアムド 地方の南部に相当する。自治州の首府は瑪沁県 にある。
地理
北方から東方にかけて青海省の海西モンゴル族チベット族自治州 、 海南チベット族自治州 、黄南チベット族自治州 、甘粛省 の甘南チベット族自治州 と、東南方は四川省 のアバ・チベット族チャン族自治州 と、南方は同カンゼ・チベット族自治州 と、西方は青海省 の玉樹チベット族自治州 と接する。
チベット高原 の東部に位置し、南部にはバヤンカラ山脈 、北部にはアムネマチン 峰が横たわり、東部には大渡河 の源流となる年保玉則 (ゴロク山 )がある。黄河 (州内では瑪曲とも呼ばれる)が全域を横断し、州の西北部には大型の湖である鄂陵湖 (オリンノール )、扎陵湖 (ザリン湖 )、ドゲツァオナ湖 が広がっている。州全体の面積は74,246平方キロメートルで、常住人口は21.56万人。果洛州には広大な草原が広がり、経済は主に牧畜業に依存している。
民族
民族
人口
比例
チベット族
126,395
91.63%
漢族
9,096
6.59%
回族
1,529
1.11%
サラール族
329
0.24%
トゥ族
302
0.22%
その他
289
0.21%
(2000年調査)
行政区画
この自治州は6県 (ゾン 、rdzong)から成り、州人民政府は瑪沁県に位置する。
瑪沁県 (マチェン・ゾン、rma chen rdzong)
瑪多県 (マトェ・ゾン、rma stod rdzong)
甘徳県 (ガンデ・ゾン、dga' bde rdzong)
久治県 (チクティル・ゾン、gcig sgril rdzong)
達日県 (タルラク・ゾン、dar lagl rdzong)
班瑪県 (ペマ・ゾン、pad ma rdzong)
年表
この節の出典[ 1]
ゴロク・チベット族自治区
1953年9月30日 - 青海省 ゴロク直属区がゴロク・チベット族自治区 に昇格。(1自治区)
1954年12月7日 - 甘徳県 が発足。(1県)
1955年3月 - 甘徳県の一部が分立し、久治県 ・班瑪県 が発足。(3県)
1955年10月31日 - ゴロク・チベット族自治区がゴロク・チベット族自治州 に改称。
ゴロク・チベット族自治州
1955年10月31日 - ゴロク・チベット族自治区がゴロク・チベット族自治州 に改称。(4県)
1957年10月28日 (6県)
甘徳県の一部が分立し、瑪沁県 が発足。
達日県・甘徳県の各一部が合併し、瑪多県 が発足。
1958年3月24日 - 海南チベット族自治州 興海県 の一部が瑪沁県に編入。(6県)
1959年4月30日 (6県)
1962年8月21日 (6県)
1962年11月3日 (6県)
同徳県が海南チベット族自治州 に編入。
海南チベット族自治州瑪多県 を編入。
交通
道路
観光
脚注
参考文献
A. Gruschke: The Cultural Monuments of Tibet’s Outer Provinces: Amdo - Volume 1. The Qinghai Part of Amdo, White Lotus Press, Bangkok 2001. ISBN 974-480-049-6
Tsering Shakya: The Dragon in the Land of Snows. A History of Modern Tibet Since 1947, London 1999, ISBN 0-14-019615-3
外部リンク