コマ収差(コマしゅうさ、comatic aberration)とは、光軸外の1点を光源とする光が、像面において1点に集束しない収差をいう[1][2]。
球面収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである[1][2]。
コマとは頭髪のギリシア語[1][2]で、点光源が散在する夜景などを撮影すると頭髪[2]や彗星[注釈 1][1]のように一方に尾を引いてボケた像となる[2][1]ことが名称の由来である。不自然なアウトフォーカス像の原因にもなる。
正弦条件を満たすとコマ収差は完全に除去される[2]。F値を大きくすると減少し、F6以上ではほとんど気にならなくなる[2]。