『ギルダ』(Gilda)は、1946年に公開された白黒映画。チャールズ・ヴィダーが監督したこのフィルム・ノワールには、グレン・フォードやリタ・ヘイワースが出演した。
撮影はルドルフ・マテ。また、アニタ・エリスが歌う "Put the Blame on Mame"と "Amado Mío"の振付はジャック・コールが担当した[1]。ギルダが"Put the Blame on Mame"を歌いながら控えめなストリップティーズを披露する場面では、リタ・ヘイワースがジャン・ルイが制作した黒いドレスを着用し、このドレスは後に映画史上有名なファッションとして記憶されるようになった。
あらすじ
人生に嫌気がさしたアメリカ人青年ジョニー・ファレル は、南米のとある賭場でイカサマを繰り返していたが、ついに露見して殺されかける。幸い、ベイリン・マンスンという別のカジノの経営者に雇われる形で命拾いする。ジョニーはマンスンの右腕へと成長した一方、ポーターのアンクル・ピオや店に出入りするモーリス・オブレゴンと親しくなる。
ある日、マンスンは旅に出るといってジョニーに店を預け、ジョニーの元カノ・ギルダを嫁に迎えて帰国する。ギルダはジョニーとよりを戻したいと考えはじめたが相手にされず、彼の気を引き付けるために客たちと戯れ合うこともあった。
興味がないそぶりをしていたジョニーだったが、心の中ではギルダを忘れることがなかったため、複雑な思いでいた。
やがて、ジョニーはこのカジノがナチスのスパイの拠点の一つであることに気づく。ある日、ドイツ人がそのカジノで殺され、恐怖を感じたジョニーはギルダの家へ逃げ込む。気持ちが一つになった二人は抱き合う。その様子を見ていたマンソンは、後日自殺を装い消息を絶つ。マンソンが死んだと思ったジョニーは敵討ちという名目でギルダと結婚する。
その後、ギルダはウルグアイのモンテヴィデオへ渡り、カフェの歌手となった。また、オブレゴンが政府のスパイであることが判明し、ギルダに罪はないとジョニーに説明する。
そして、ジョニーとギルダが和解したところを、マンソンが殺そうとするが、ピオに刺殺される。その後、オブレゴンは「マンソンが政府の記録上では自殺している」と告げ、ピオを放免する。
かくして、ギルダとジョニーはアメリカへと帰国した。
キャスト
脚注
関連項目
外部リンク
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