ガトゥン湖。もとは丘陵であった島々とその間を抜けるためのマーキングされた水路を行く船舶
ガトゥン湖(ガトゥンこ、スペイン語: Lago Gatún, 英語: Gatun Lake)は、パナマにある人造湖。パナマ運河の水利機構を構成している。船で横断する際の距離は43.5km。
ガトゥン湖は1907年から1913年にかけてパナマ運河に隣接するようにして流れるチャグレス川(英語版)にガトゥンダム(英語版)を造成したことにより形成された。その当時では人工湖として世界最大であり、ダムもまた世界最大であった。
湖水面の海抜は26mである。12月下旬から4月上旬の乾期には、閘門(カナルロック、水門で区切られた部分)に湖水が供給され、水位調整に使われる。湖が造られるのにともなって、もとの丘陵の頂上部分は島になった。そのなかで最も大きい島はバロ・コロラド島(英語版)と呼ばれ、国の自然保護区域になっている。チャグレス川の上流側にはアラフエラ湖(マッデンダム(英語版))がある。
非常に短期間のうちに膨大な量の雨が降るこの地域にあって、湖の周囲にある森林が雨水を適切に保持する機能を果たしてきた。1980年代後半から森林伐採によって植生が減少したために、森林地帯が保持できる水の許容量は減衰するようになった。結果として湖には、大量の水が短期間に流れ込むことになった。このことは運河の運営に支障を来たすので、対策として大量な降雨の合間には水位を下げるようにしている。
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