ガス

宇田川榕菴が著した「舎密開宗」の化学実験図。水素ガスの実験が記されている。

ガスとは、英語で気体のこと。特定の性状の気体等をいうこともある。日本語では当て字で瓦斯とも表記する^[1]。

語義

• 気体 - 性質など詳細に関しては気体を参照。語源はカオス（混沌）のフランドル風発音からであり、気体を研究したフランドルの医師であるヤン・ファン・ヘルモントが呼び始めたのが元になっている^[2]。
• 特定の性状の気体等
  • ガス燃料 - 都市ガス
  • 混合ガス。スキューバダイビング（テクニカルダイビング）で呼吸するガス。
  • 排出ガス・排気
  • 火山ガス
  • 星間ガス

ガスの分類

形状による分類

圧縮ガス、液化ガス、溶解ガスがある^[3]。

• 圧縮ガス - 酸素、窒素、アルゴンなど
• 液化ガス - 液化石油ガス（LPガス）、炭酸ガス（二酸化炭素）など
• 溶解ガス - 溶解アセチレンなど

性質による分類

可燃性ガス、支燃性ガス、不活性ガス、毒性ガスに分けられる^[3]。

• 可燃性ガス
• 支燃性ガス
• 不活性ガス
• 毒性ガス（毒ガス）

気体ではない「ガス」

→「GAS」も参照

気体のガスに由来

• 日本のプロサッカークラブ・FC東京の通称。親会社が東京ガスであったことが由来（漢字の「瓦斯」と表記されることが多い）。
• 不満やストレスなどのこと。通常はそれらを解消する手段を指す「ガス抜き」という言葉で用いられる。
• イーサリアムなどのブロックチェーンでスマート・コントラクトを動かすために必要となる手数料。

気体のガスに由来しない

• ガス - ねずみのキャラクター。
  →詳細は「シンデレラ (1950年の映画)#登場キャラクター」を参照
• ガソリン -「ガス欠」「ガスペダル」など。アメリカ英語。

脚注

1. 『暮らしのことば新語源辞典』講談社、2008年、813頁。ISBN 978-4062653404。「『西洋道中膝栗毛』に「瓦斯の光に…」などの例が見られる。「瓦斯」と書かれることが多かったが、これは音を借りた当て字である。」 
2. アイザック・アシモフ『素粒子のモンスター』　早川書房、1987年（昭和62年）、163頁
3. ^ 高圧ガスの安全基礎知識 - 丸由工材、2020年（令和2年）11月13日閲覧。

関連項目

• GAS
• 霧 - 登山用語
• 屁
• 「ガス」で始まるページの一覧
• タイトルに「ガス」を含むページの一覧