ガオ州(ガオしゅう、フランス語: Région de Gao)はマリ共和国第7の州[1]。州都はガオ[2]。面積は10万平方キロメートル、人口は約73万人(2022年国勢調査[3])。
歴史
ガオ州の人口推移 |
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年 | 人口 | ±% |
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1976年 | 367,819 | — |
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1987年 | 383,734 | +4.3% |
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1998年 | 495,178 | +29.0% |
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2009年 | 544,120 | +9.9% |
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2022年 | 727,517 | +33.7% |
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Source: [2][3] |
ガオ州は1960年6月7日の州制施行の際に創設された。当時はマリ北部のほぼ全域を管轄しており、面積は約82万平方キロメートルで国土の約65パーセントを占めていた。1977年7月12日に州の西半分がトンブクトゥ州として、1991年に州北部がキダル州として、2011年12月14日に州東部がメナカ州として[4](発足は2016年[5])それぞれ分離し、現在は創設時の1割程度にまで縮小している[6]。
2012年4月6日にマリ反政府勢力アザワド解放民族運動(MNLA)が一方的に独立宣言したアザワド(国際的に未承認)の一部分を構成しており、特にガオには暫定首都がおかれた[7]が、同年6月27日のMNLAとイスラム軍事組織アンサル・ディーン間の戦闘の結果、MNLAはガオより駆逐され、アンサル・ディーンがガオなどマリ北部を支配下に収めたと宣言した[8]。活発になったイスラム系反政府勢力の動きに対し、2013年1月、フランスが軍事介入を実施。ガオに対して、ミラージュ戦闘機などの航空機により空爆が行われた[9]。
地理
ガオ州はトンブクトゥ州の西に隣接し、キダル州の南に隣接し、メナカ州の西に隣接している。南ではブルキナファソおよびニジェールと国境を接している。州内の主要な都市としてガオの他、ブーレム(英語版)、バンバ(英語版)が挙げられる。
住民
その多くはソンガイ族、ボゾ族(英語版)、トゥアレグ族、バンバラ族、アラブ人(クンタ氏族、ラマール族(Lamhar)、タジャカント族(英語版)等)、Peuls (Gabéro, Sidibé, Wani, Baazi, Fafa...)で占められる。
下部行政区画
2023年2月以降、ガオ州は国内最多となる16つの圏(Circle)に分かれている[10]。圏の下は34郡[10]、53コミューン、1,220村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[11]。
- ガオ圏(Gao)
- ブーレム圏(Bourem)
- アンソンゴ圏(Ansongo)
- アルムストラ圏(Almoustrat)
- バンバ圏(Bamba)
- ワーアッタグーナ圏(Ouattagouna)
- ソニ・アリベル圏(Soni Aliber)
- ジュボック圏(Djebock)
- タラテイエ圏(Talataye)
- テッシ圏(Tessit)
- ンティリット圏(N'Tillit)
- ガベロ圏(Gabéro)
- エルサネ圏(Ersane)
- タバンコール圏(Tabankort)
- タンアウケー圏(Tin-Aouker)
- カサンベレ圏(Kassambéré)
2012年から2023年までは以下の4圏に分かれていた[4]。
- アンソンゴ圏 --- アンソンゴ
- ブーレム圏 --- ブーレム(英語版)
- ガオ圏 --- ガオ、バンバ(英語版)
- アルムストラ圏(Almoustrat)
1991年から2012年までは以下の4圏に分かれていた[12]。
- アンソンゴ圏 --- アンソンゴ
- ブーレム圏 --- ブーレム(英語版)
- ガオ圏 --- ガオ、バンバ(英語版)
- メナカ圏 --- メナカ
脚注
関連項目