カーティス・ミッチェル(Curtis Mitchell、1989年3月11日 ‐ )は、アメリカ合衆国フロリダ州出身の陸上競技選手。専門は短距離走。200mで19秒97の自己ベストを持つ。2013年モスクワ世界選手権男子200mの銅メダリストである。
経歴
2008年
7月の世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)男子200m準決勝を全体トップおよび自己ベスト(当時)の20秒74(-0.3)で突破。しかし、決勝では20秒98(-0.9)とタイムを落とし、クリストフ・ルメートル(20秒83)、ニッケル・アシュミード(20秒84)、ロベルト・ヘリング(英語版)(20秒96)に次ぐ4位に終わり、0秒02差でメダルを逃した[1]。
2010年
3月の全米学生室内選手権(NCAA室内選手権)男子200mを20秒38、アンカーを務めた男子4×400mリレーを3分04秒40で制して2冠を達成した[2]。
7月10日の北中米カリブU23選手権男子200m予選で19秒99(+2.0)の自己ベスト(当時)をマークし、20秒の壁を突破したアメリカ史上25人目の選手となった[3]。
2013年
6月の全米選手権男子200m決勝で19秒99(+1.6)の自己ベストタイ(当時)をマーク。タイソン・ゲイ(19秒74)とアイザイア・ヤング(19秒86)に次ぐ3位(当時)に入り[注 1]、モスクワ世界選手権アメリカ代表の座をつかんだ[5]。
8月のモスクワ世界選手権男子200m準決勝で自己ベストとなる19秒97(0.0)をマークし、全体トップのタイムで決勝に進出した[6]。決勝では20秒04(0.0)とタイムを落としたものの、ウサイン・ボルト(19秒66)とウォーレン・ウィア(19秒79)に次ぐ3位に入り、4位のニッケル・アシュミードには0秒01差で競り勝ち銅メダルを獲得した[7]。なお、前年のロンドンオリンピック男子200mはジャマイカ勢が表彰台を独占しており[8]、今大会もミッチェルが銅メダルを獲得していなければ2年連続でジャマイカ勢に表彰台を独占されるところだった。
2014年
6月の全米選手権男子200m決勝で20秒13(+1.3)をマークし、ウォーレス・スピアモン(20秒19)らを破り初優勝を果たした[9][10]。
2015年
6月に北京世界選手権アメリカ代表の座をかけて全米選手権の男子200mに出場すると、予選を20秒36(+1.0)の組1着で突破。しかし、準決勝は20秒68(+1.1)の組6着に終わり決勝進出を逃した[11][12]。
2016年
7月の全米選手権男子200m予選は20秒48(+2.8)の組4着に終わり、準決勝に進出できなかった[13]。
自己ベスト
記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 |
記録 |
年月日 |
場所 |
備考
|
屋外
|
100m |
10秒25 (+1.3) |
2010年5月28日 |
オースティン |
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200m |
19秒97 (0.0) |
2013年8月16日 |
モスクワ |
|
室内
|
200m |
20秒38 |
2010年3月12日 |
フェイエットビル |
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主要大会成績
備考欄の記録は当時のもの
年
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大会
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場所
|
種目
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結果
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記録
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備考
|
2008
|
世界ジュニア選手権
|
ブィドゴシュチュ
|
200m
|
4位
|
20秒98 (-0.9)
|
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2010
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北中米カリブU23選手権 (en)
|
ミラマー
|
200m
|
優勝
|
20秒06 (+2.8)
|
予選19秒99 (+2.0):自己ベスト
|
4x100mR
|
優勝
|
38秒96 (3走)
|
|
2013
|
世界選手権
|
モスクワ
|
200m
|
3位
|
20秒04 (0.0)
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準決勝19秒97 (0.0):自己ベスト
|
2014
|
世界リレー (en)
|
ナッソー
|
4x200mR
|
決勝失格
|
DQ (2走)
|
オーバーゾーン
|
2015
|
世界リレー (en)
|
ナッソー
|
4x200mR
|
決勝失格
|
DQ (3走)
|
オーバーゾーン
|
ダイヤモンドリーグ
ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。
年
|
種目
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総合順位
|
獲得ポイント
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2014
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200m
|
5位
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1 (1レース)
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脚注
注釈
- ^ その後タイソン・ゲイのドーピング処分により、2位に繰り上がった[4]。
出典
外部リンク