カンザス・シティ・サザン鉄道(カンザス・シティ・サザンてつどう)(Kansas City Southern Railway)は、アメリカ合衆国に存在した貨物鉄道会社(一級鉄道)で、3,130マイル以上の路線を12の中部・南東部の州で運営していた。1887年に設立。ミズーリ州カンザスシティからメキシコ湾へ至る最短ルートを構成している。
カンザス・シティ・サザンは、パナマ地峡鉄道(PCRC: Panama Canal Railway Company)の50%の株を所有している。2005年4月には、KCSとともにTFMの所有権を所有していたメキシコの国営海運会社TMM(Transportaction Maritima Mexicana)からTFMの支配権を買い取っている。同年12月、カンザス・シティ・サザンはTFMの名前をカンザス・シティ・サザン・ド・メキシコ(KCSM: Kansas City Southern de México)に変更した。
カンザス・シティ・サザンは、カンザス・シティ・サザン鉄道、テキサス・メキシカン鉄道、TFMの持株会社となることを計画しているが、荷主に対しては全ての鉄道網をNAFTA鉄道(NAFTA Railway)として売り込んでおり、同社の国境を越えた一貫輸送能力を強調している。しかし、各社はあくまでそれぞれの子会社として運営されている。カンザス・シティ・サザンの長期計画としては、リチャーズ・ゲバウア空軍基地(en:Richards-Gebaur Air Force Base)の跡地に造られた積み込み施設で、メキシコの税関係員が貨物の検査を行って、アジア向けの出荷地点となるメキシコの港へ直送する、カンザスシティ・スマートポート(en:Kansas City SmartPort)の支援が挙げられる。