カザフスタン陸軍 (カザフスタンりくぐん、カザフ語 : Қазақстан Республикасының Құрлық әскерлері 、ロシア語 : Сухопутные войска Республики Казахстан 、英語 : Kazakh Ground Forces )とはカザフスタン が保有するカザフスタン共和国軍の陸軍組織。
概要
カザフスタン共和国 の成立に伴い、旧ソ連地上軍 のトルキスタン軍管区 第32軍の装備を引き継ぐ形で創設された[ 1] 。
1990年代前半には、推定25,000名の人員と1,100両の戦車 、2,200両の装甲戦闘車両 、1,850門の火砲 ・ロケット砲 を保有し、さらに野外保管基地に2,680両の戦車、2,428両の装甲戦闘車両、6,900門の砲を保管していたとされるが[ 2] 、2023年時点では、20,000名の人員と350両の戦車、1,000両以下の装甲戦闘車両、490門の火砲・ロケット砲にまで縮小している[ 3] 。装備の大部分は旧ソ連製だが、アメリカ・トルコ・イスラエル製の装備も導入されている[ 1] [ 3] 。
カザフスタン陸軍は空挺部隊 の戦力が充実しており、空中機動軍 と呼ばれる空挺部隊に4個空挺旅団を有している[ 1] [ 3] 。このほか、2個機甲旅団、2個機械化歩兵 旅団、1個襲撃旅団、1個海兵旅団、1個歩兵連隊(平和維持活動任務)、3個砲兵旅団、3個工兵旅団を有する[ 3] 。
職業軍人と徴兵で構成されており、徴兵期間は12ヶ月[ 1] [ 3] 。
歴史
ロシア帝国 ・ソ連時代 はトルキスタン軍管区 の管理下に置かれていた。1991年 のソ連崩壊 に伴いカザフスタン共和国 が独立した。1992年 5月7日 、トルキスタン軍管区から継承してカザフスタン共和国軍 を設立。1993年 に4月9日 にカザフスタン陸軍を設立した。
装備
小火器
装甲車両
対戦車兵器
火砲・ロケット砲
弾道ミサイル
脚注
注釈
^ a b c d e f g h i j k l m 出典「Jane's Infantry Weapons 2011-2012」では軍・準軍事組織の保有火器として記載されており、必ずしも陸軍では採用されていない可能性がある。
^ a b 出典「SIPRI Arms Transfers Database」では当該国への輸出兵器として記載されており、必ずしも陸軍では採用されていないか、全数が陸軍保有ではない可能性がある。
出典
^ a b c d e 竹内 修『万物図鑑シリーズ 全161か国 これが世界の陸軍力だ!』笠倉出版社、2014年11月9日、113頁。ISBN 978-4-7730-8738-3 。
^ 国際戦略研究所 編、防衛庁防衛研究所 上野英詞 訳『ミリタリー・バランス 1994-1995』メイナード出版株式会社、1995年3月10日、240-241頁。ISBN 4-944025-24-6 。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023 . Routledge. pp. 178-179. ISBN 978-1-032-50895-5
^ a b c d e f g h i j k l m n Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012 . Janes Information Group. p. 704. ISBN 978-071062947-0
^ a b “SIPRI Arms Transfers Database ”. sipri.org . STOCKHOLM INTERNATIONAL PEACE RESEARCH INSTITUTE. 2024年10月3日 閲覧。