カイザー・チーフスFC(英: Kaizer Chiefs Football Club)は、南アフリカ共和国北東部の都市、ヨハネスブルグのソウェトに本拠を置くサッカークラブである。
チーフスが創設される前年の1969年、ソウェトのオーランド・パイレーツでは、一部の選手たちが経営陣と対立してクラブから追放されていた。[1][2] 自身もかつてパイレーツに在籍し、当時はNASLのアトランタ・チーフスでプレーしていた黒人のカイザー・モタウングは、追放された選手たちを含むカイザーXI(Kaizer XI)というチームを結成し、国内各地でフレンドリーマッチを行った。[1][3]カイザー・チーフスはカイザーXIから発展する形で1970年1月7日に公式にクラブとして創設された。[1][4] クラブの名前とエンブレムには、モタウングがプレーしていたアトランタ・チーフスのものが採用された。[3]
1974年に最初のリーグ(当時は人種別にリーグが分かれており、チーフスが参加していたのはNPSLという黒人リーグ)優勝を果たした。[5] 2010年6月現在、リーグ、ネドバンク・カップ(主要カップ戦)、テルコム・ノックアウト(リーグカップ)、MTN 8(リーグ上位8チームによるカップ戦)のいずれにおいても優勝回数の最多記録を有している。[5] 2001年に初の大陸タイトルとなるアフリカンカップウィナーズカップに優勝し、2002年にはCAFが主催するアワードにおいてアフリカ年間最優秀クラブに選ばれた。[6]
愛称のアマコシ(Amakhosi)はズールー語でチーフス(Chiefs、首長)を意味する。オーランド・パイレーツとの国内2大人気クラブによるソウェト・ダービー(Soweto Derby)の盛り上がりは世界的なビッグマッチに比肩するといわれる。[7][8]
また、2010年には新本拠地アマコシ・スタジアムが完成予定だったが、資金難によって計画が頓挫し建設の着工は今もなお停滞している。完成すればクラブ独自のスタジアムを所有する、南アフリカ国内で最初のクラブとなっていた。