エレーナ・ボビナ(Elena Bovina, ロシア語: Елена Олеговна Бовина, 1983年3月10日 - )は、ロシア・モスクワ出身の女子プロテニス選手。2004年の全豪オープン混合ダブルス優勝者である。自己最高ランキングはシングルス14位、ダブルス14位。WTAツアーでシングルス3勝、ダブルス5勝を挙げた。長身から繰り出すサービスとフォアハンド・ストロークを武器にする選手。身長189cm、体重72kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
来歴
ボビナは1998年から競技経歴を始め、2000年の全仏オープンから4大大会にデビューした。2001年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのロシア代表選手となる。この年は全仏オープンで3回戦に進出した後、10月末にダブルスで2週連続優勝を果たした。2002年、エレーナ・ボビナはシングルスとダブルスでそれぞれ年間2勝ずつを挙げ、全仏オープンの混合ダブルス部門でマーク・ノールズ(バハマ)と組んで準優勝し、全米オープンでベスト8に進出した。全仏の混合決勝では、ボビナとノールズはジンバブエのウェイン・ブラック&カーラ・ブラック組に 3-6, 3-6 で敗れた。全米オープンでのボビナは、2回戦で第5シードのエレナ・ドキッチに快勝して波に乗ったが、初めての準々決勝で第4シードのリンゼイ・ダベンポートに 6-3, 0-6, 2-6 の逆転で敗れた。
2003年、ボビナは年頭の全豪オープンで初めての4回戦進出を果たした後、日本の「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント」のダブルス部門でレネ・スタブス(オーストラリア)とペアを組んで優勝した。2004年の全豪オープンで、エレーナ・ボビナは混合ダブルスでネナド・ジモニッチ(当時セルビア・モンテネグロ国籍)とペアを組み、リーンダー・パエス&マルチナ・ナブラチロワ組を 6-1, 7-6 で破り、初めての4大大会タイトルを獲得した。この年は8月に、アメリカ・コネチカット州ニューヘブンの「パイロット・ペン選手権」で女子ツアーのシングルス3勝目を挙げている。2005年4月4日付で、ボビナはシングルスの自己最高ランキング「14位」をマークし、全仏オープンで4回戦に進出したが、同じロシアのナディア・ペトロワに 5-7, 6-3, 4-6 のフルセットで敗れた。
ところが、2005年全仏オープン終了後からボビナは右肩の故障のためトーナメントに出場できなくなり、1年以上のブランクを余儀なくされた。2006年10月、故郷のロシア・モスクワで行われた「クレムリン・カップ」で1年4ヶ月ぶりに試合復帰を果たしたが、1回戦でイスラエルのシャハー・ピアーに 0-6, 2-6 で敗れた。
近年はランキングが下がり、女子ツアー下部大会でプレーしている。
WTAツアー決勝進出結果
シングルス: 6回 (3勝3敗)
大会グレード
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グランドスラム (0–0)
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ティア I (0–0)
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ティア II (1–1)
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ティア III (2–1)
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ティア IV & V (0–1)
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ダブルス: 8回 (5勝3敗)
結果
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No.
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決勝日
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大会
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サーフェス
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パートナー
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対戦相手
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スコア
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優勝
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1.
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2001年10月21日
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ブラチスラヴァ
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ハード (室内)
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ダヤ・ベダノワ
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ナタリー・ドシー メイレン・ツー
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6–3, 6–4
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優勝
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2.
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2001年10月28日
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ルクセンブルク
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ハード (室内)
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ダニエラ・ハンチュコバ
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ビアンカ・ラメード
パティ・シュナイダー
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6–3, 6–3
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優勝
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3.
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2002年4月14日
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エストリル
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クレー
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ゾフィア・グバチ
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バーバラ・リットナー マリア・ベント=カブチ
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6–3, 6–1
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準優勝
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1.
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2002年4月21日
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ブダペスト
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クレー
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ゾフィア・グバチ
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カトリン・バークレー エミリー・ロワ
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6–4, 3–6, 3–6
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準優勝
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2.
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2002年5月5日
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ボル
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クレー
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ヘンリエッタ・ナギョワ
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タチアナ・ガルビン
アンジェリク・ウィジャヤ
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5–7, 6–3, 4–6
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優勝
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4.
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2002年10月20日
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チューリッヒ
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カーペット (室内)
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ジュスティーヌ・エナン
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エレナ・ドキッチ ナディア・ペトロワ
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6–2, 7–6(2)
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優勝
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5.
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2003年2月2日
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東京
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カーペット (室内)
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レネ・スタブス
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リサ・レイモンド リンゼイ・ダベンポート
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6–3, 6–4
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準優勝
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3.
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2003年8月10日
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ロサンゼルス
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ハード
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エルス・カレンズ
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マリー・ピエルス レネ・スタブス
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3–6, 3–6
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4大大会シングルス成績
- 略語の説明
W
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F
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SF
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QF
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#R
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RR
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Q#
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LQ
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A
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Z#
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PO
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G
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S
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B
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NMS
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P
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NH
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W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
※: 2004年ウィンブルドンの不戦敗は通算成績に含まない
外部リンク