彼女は主に英語で作曲・歌唱を行う数少ないイタリア人ミュージシャンの一人として有名であり、これまでに500万枚を超えるセールスを記録している人気歌手である。ジャンルはポップス、オルタナティブロック、エレクトロニカ、トリップホップなどをこなし、ヨーロッパではシングル「Come Speak to Me」(イタリア語版では「ルーチェ」)が最もよく知られている。アメリカでは、2006年と2007年の『アメリカン・ダンスアイドル』(So You Think You Can Dance)の両方で使用された楽曲「Dancing」が有名である。
1997年5月にファーストシングル「Sleeping in Your Hand」、その後9月22日にデビューアルバムの『Pipes&Flowers』がリリースされた。アルバムはすぐにイタリアでプラチナセールスとなり、Targa Tenco、PIM(Premio Italiano della Musica)の2つの賞を受賞した。彼女はこの年に、エロス・ラマゾッティのヨーロッパツアーに参加した。
2000年5月5日には、セカンドアルバムの『Asile's World』(AsileはElisaの逆綴りの意味)をリリースした。9月にはイタリア語で最初の曲「ルーチェ(Tramonti a nord est)」を発売。当初曲は英語で書かれていたが、ズッケロと共同でイタリア語版が作成された。「ルーチェ」は、2001年のサンレモ音楽祭で、批評家賞、通訳者賞等、合計6つの賞を受賞した。11月にはイタリア音楽賞で3つの賞を受賞した。
フランクフルトで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード2001で、最優秀女性アーティスト、最優秀シングル(ルーチェ)、および最優秀歌曲を受賞、また、PIM(Premio Italiano della Musica)の最優秀女性アーティスト賞および最優秀シングル賞(ルーチェ)を受賞した。
2001年11月9日に3作目のアルバム、『Then Comes the Sun』をリリース。Rusticiがプロデューサーとして復帰した本作はよりポップ/ロックなサウンドに回帰し、トリプルプラチナとなった。ユタ州ソルトレークシティで開催された2002年冬季オリンピックの閉会式で、ジャズバージョンのイタリア国民賛歌を歌い、2002年の世界的に有名なテナー、ルチアーノ・パヴァロッティのコンサートに参加し、「Voglio viverecosì」を歌った。
2002年8月、セルフタイトルのインターナショナルアルバム『Elisa』をリリース。このアルバムは、彼女の最初の3枚のアルバムからのセレクションであり、ヒット曲「ルーチェ」のオリジナルの英語版である「Come Speak to Me」が収録された。
2004年10月15日に5枚目のアルバム『Pearl Days』がリリース。本作はアラニス・モリセット(ジャグド・リトル・ピル)アナスタシア、マイケル・ジャクソン、シャキーラ、クリスティーナ・アギレラ、ザ・コーズなどで知られるグレン・バラードがプロデュースした。本作ではロックサウンド、エレクトリック・ギターのサウンドが取り込まれたアルバムとなった。収録曲である「Life Goes On」は、後にイタリア語版(「Una poesia anche per te」)も作られ、2005年にイタリアで4番目に人気のある曲となった。
^“Elisa Toffoli riforesta il Kenya” (Italian). Unimondo (2011年3月28日). 2020年1月9日閲覧。 “Il suo repertorio è costituito principalmente da adult alternative rock e pop rock”