エメルソン・パルミエリ・ドス・サントス

エメルソン
チェルシーFCでのエメルソン(2019年)
名前
本名 エメルソン・パルミエリ・ドス・サントス
Emerson Palmieri dos Santos
ラテン文字 Emerson
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア[1]
ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1994-08-03) 1994年8月3日(30歳)
出身地 サントス
身長 176cm
体重 63kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 ウェストハム・ユナイテッドFC
ポジション DF (LSB)
背番号 33
利き足 左足
ユース
2009-2013 ブラジルの旗 サントス
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2016 ブラジルの旗 サントス 18 (1)
2014-2015 イタリアの旗 パレルモ (loan) 9 (0)
2015-2016 イタリアの旗 ローマ (loan) 16 (1)
2016-2018 イタリアの旗 ローマ 18 (0)
2018-2022 イングランドの旗 チェルシー 33 (0)
2021-2022 フランスの旗 リヨン (loan) 29 (1)
2022- イングランドの旗 ウェストハム・ユナイテッド 58 (2)
代表歴2
2011-2012  ブラジル U-17 15 (1)
2018- イタリアの旗 イタリア 27 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年6月2日現在。
2. 2022年6月1日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

エメルソン・パルミエリ・ドス・サントスEmerson Palmieri dos Santos1994年8月3日 - )は、ブラジルサンパウロ州サントス出身のサッカー選手ウェストハム・ユナイテッドFC所属。イタリア代表。ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。

エメルソン(Emerson)、またはエメルソン・パルミエリ(Emerson Palmieri)と呼称される。UEFAが開催する国際タイトルを全て制覇した史上初の選手である[2]

人物

母型がイタリア系であり、2017年3月にはイタリア国籍を取得した[1]

幼い頃から地元のクラブであり後に入団することになるサントスFCのファンで、最も憧れた選手はロナウド[3]。8月3日生まれであることから、サントスでは3、パレルモでは13、ローマとチェルシーでは33と、背番号には3の付く番号を選んでいる[3]

サッカー選手としては左サイドバックが本職であるが[4]、両サイドでプレーできる[5]ブラジル人らしいテクニックとスピードのあるドリブルなど攻撃面を持ち味とする[4][5]

兄のジオヴァンニ・パルミエリ・ドス・サントスフルミネンセFCでプレーするサッカー選手で、エメルソンと同じ左サイドバックである[6]

経歴

クラブ

サントス

地元サントスのクラブであるサントスFCのユースチームで育ち、2011年4月17日、カンピオナート・パウリスタパウリスタFC戦でトップチームデビュー。2012年6月17日にはCRフラメンゴ戦でブラジル全国選手権に初出場した[4]。2013年9月5日のアトレチコ・パラナエンセ戦で初得点を記録。

パレルモ

2014年8月25日にイタリアセリエAUSチッタ・ディ・パレルモへレンタル移籍[4]。9月24日のSSCナポリ戦で途中出場しセリエAデビュー[4]。2014-15シーズンは9試合に途中出場した[4]

ローマ

2015年8月31日には同じセリエAのASローマへ200万ユーロの買い取りオプション付きでレンタル移籍[7]。同年10月4日に古巣パレルモ戦でローマでのデビューを飾った。2016年5月14日のACミラン戦でセリエA初得点を記録[8]。2015-16シーズンは9試合に出場し1得点を記録、シーズン後の2016年7月7日には1年間のレンタル期間延長が決まり、12試合の出場で自動的に買い取りオプションが行使される契約となった[9]

2016年8月23日のFCポルトとのUEFAチャンピオンズリーグプレーオフ2ndレグではダニエレ・デ・ロッシに続いてレッドカードを出され退場、ローマ敗退の原因となった[10]。しかしその後は新加入のマリオ・ルイの負傷離脱もあり左サイドバックのレギュラーに定着[5]。12月4日のナポリ戦でシーズン12試合出場に達し、先述の買い取りオプション行使が決定、ローマへ完全移籍した[5][11]。2017年2月16日のUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのビジャレアルCF戦では利き足とは逆の右足でミドルシュートを決め、アウェーでの4-0の大勝に貢献した[12]。2016-17シーズンは後述のとおりイタリア代表に招集されるなど飛躍のシーズンとなったが、シーズン最終戦のジェノアCFC戦で左前十字靱帯を断裂してしまった[13]

チェルシー

2018年1月30日、チェルシーFCと4年半の契約を締結した[14]アントニオ・コンテの下ではマルコス・アロンソ・メンドーサの控えの位置にあり、監督が交代した翌シーズンも怪我の影響もありその状況は変わらなかった。

2019-20シーズンは監督のフランク・ランパードがエメルソンを評価していたこともあり、怪我で離脱するまで[15]第8節の時点でリーグ戦5試合に出場していた[16]。しかし、2020-21シーズンになると、ベン・チルウェルの加入によりサイドバックの3番手に降格。加入以降最低となる15試合の出場に留まったが、3月18日のCLラウンド16・アトレティコ・マドリード戦で2年ぶりに得点を挙げた。

リヨン

2021年8月19日、オリンピック・リヨンに買取オプション付きのローン移籍で加入したことが発表された[17][18]

ウェストハム・ユナイテッド

2022年8月23日、ウェストハム・ユナイテッドFCと4年契約(1年延長オプション)を結んだ[19]

2023年6月8日、チームがカンファレンスリーグを制し、エメルソンはUEFA主催の国際タイトルを全て制した史上初の選手となった[2]

代表

U-17ブラジル代表として2011年に南米U-17選手権2011 FIFA U-17ワールドカップのブラジルの全試合に出場[4]。南米U-17選手権ではグループリーグのチリ戦では同点ゴールを挙げるなど、優勝に貢献した。

2017年3月にイタリア国籍を取得したことによりイタリア代表でのプレーが可能となり[1]、イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラがエメルソンの招集に興味を示していることが報じられた[1][20]。2017年4月にはイタリア代表の強化合宿に招集された[21]。同年5月26日には正式にイタリア代表に招集されたが、先述のとおり直後の28日に行われたジェノア戦での負傷により代表デビューは先送りとなった[13]

2021年、UEFA EURO 2020ではレオナルド・スピナッツォーラの怪我で出場機会を得ると、決勝のイングランド戦でも先発出場し優勝した[22]

個人成績

クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 国際大会 その他 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
サントス 2011 セリエA 0 0 - - 1 0 1 3
2012 1 0 - - 3 0 4 3
2013 14 1 1 0 - 2 0 17 1
2014 3 0 2 0 - 6 2 11 2
通算 18 1 3 0 - 12 2 33 3
パレルモ 2014-15 セリエA 9 0 0 0 - 0 0 9 0
通算 9 0 0 0 - 0 0 9 0
ローマ 2015-16 セリエA 8 1 1 0 0 0 0 0 9 1
2016-17 25 0 4 0 7 1 0 0 36 1
2017-18 1 0 1 0 - 0 0 2 0
通算 34 1 6 0 7 1 0 0 47 2
チェルシー 2017-18 プレミアリーグ 5 0 2 0 0 0 0 0 7 0
2018-19 10 0 1 0 11 0 5 1 27 1
2019-20 15 0 2 0 3 0 1 0 21 0
2020-21 2 0 5 0 6 1 2 0 15 1
通算 32 0 10 0 20 1 8 1 70 2
総通算 93 2 19 0 27 16 20 3 159 7

タイトル

クラブ

チェルシーFC


ウェストハム・ユナイテッド

代表

ブラジル代表
イタリア代表

脚注

  1. ^ a b c d Nazionale, Emerson è ora convocabile. E il prossimo può essere Diawara”. gazetta.it (2017年3月29日). 2017年3月31日閲覧。 (イタリア語)
  2. ^ a b CL、ELに続きECLも! ウェストハムDFエメルソンが史上初の快挙達成”. サッカーキング (2023年6月8日). 2023年10月12日閲覧。
  3. ^ a b #AskEmerson: The defender on life at Roma and potentially representing the Azzurri”. AS ROMA.com (2017年3月30日). 2017年4月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g ローマの新人エメルソンについて知っておくべき10のこと Qoly 2015年9月2日
  5. ^ a b c d ローマ、ブラジルの若きサイドバックの買い取りオプションを行使! 22歳の新鋭確保”. the WORLD (2017年3月2日). 2017年3月31日閲覧。
  6. ^ Palmieri comemora boa fase no Palermo e não quer voltar”. A TRIBUNA (2015年3月26日). 2018年2月1日閲覧。
  7. ^ エメルソンがローマ入りへ ディーニェは20日に到着か”. ライブドアニュース (2015年8月19日). 2017年3月31日閲覧。
  8. ^ Milan 1–3 Roma”. Football Italia (2016年5月14日). 2017年3月31日閲覧。 (英語)
  9. ^ Empréstimo de Emerson, do Santos, ao Roma tem item de venda automática” (ポルトガル語). Futebol Interior (2016年7月7日). 2017年3月31日閲覧。 (ポルトガル語)
  10. ^ ポルト、9人のローマに難なく勝利”. UEFA (2016年8月23日). 2017年3月31日閲覧。
  11. ^ Emerson Palmieri completa 12 jogos pela Roma e rende R$ 7 mi ao Santos”. LANCE! (2016年12月5日). 2017年3月31日閲覧。 (ポルトガル語)
  12. ^ 公式戦7連発のゼコがハット達成! 堅守ビジャレアル相手に敵地で4発圧勝のローマがベスト16進出に大前進!《EL》”. 超ワールドサッカー (2017年2月17日). 2017年3月31日閲覧。
  13. ^ a b むごい…イタリア代表初招集のブラジル人、最終戦で靭帯断裂”. Qoly (2017年5月29日). 2017年5月30日閲覧。
  14. ^ Emerson signs”. Chelsea Football Club Official Site (2018年1月30日). 2018年1月31日閲覧。
  15. ^ チェルシー、リヴァプール戦でエメルソンが再負傷…復帰は10月中旬かサッカーキング 2019年9月25日
  16. ^ サッリ監督、エメルソンとの再会を希望も…チェルシーは売却を拒否サッカーキング 2019年10月11日
  17. ^ エメルソンがリヨンにレンタル移籍”. チェルシーFC (2021年8月20日). 2021年8月20日閲覧。
  18. ^ リヨン、チェルシーからエメルソン獲得”. キッカー日本語版 (2021年8月20日). 2021年8月20日閲覧。
  19. ^ West Ham United sign Italy international defender Emerson Palmieri”. www.whufc.com (2022年8月23日). 2022年8月24日閲覧。
  20. ^ Nazionale, Emerson Palmieri in azzurro: si attende l'ok della Fifa”. LaRoma 24.it (2017年3月16日). 2017年3月31日閲覧。 (イタリア語)
  21. ^ イタリア代表トレーニング合宿、ブラジル生まれのローマDFエメルソンが招集”. サッカーキング (2017年4月10日). 2017年5月2日閲覧。
  22. ^ Italy 1-1 England (aet, 3-2 on pens): Euro 2020 final at Wembley player ratings”. ガーディアン (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。

外部リンク

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