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ウシノシタ科 (学名:Cynoglossidae) は2亜科3属161種[1][2]を含むカレイ目の一群。世界中の温帯または熱帯海域に分布し、浅瀬から深海、淡水域まで幅広く生息する[1]。体は扁平で、目は左側にある。シタビラメとも呼ばれる。
学名の由来は「犬の舌」であり、和名と同じく舌のような体の形状に由来する[1]。ゲタやクツゾコといった別名がある[3]。日本からは3属21種が知られている。
形態
最大種は60cmを越えるが、殆どの種は小型で20cm程度にしかならない[4]。体は薄く扁平で、楕円形である[1]。胸鰭を欠き、腹鰭は左側のみにある[1]。尾鰭と背鰭、臀鰭は連続する[4]。両目は左側面にあり、小さい。幼魚は左右に目があるが、成長とともに右目が左側に移動する[6]。左目と右目の間隔は短い。口は小さく、湾曲し非対称的である[1]。
生態
世界中の温帯から熱帯域に分布する[1]。河口から浅瀬にかけてのサンゴ礁の砂地、大陸棚、大陸斜面の砂泥底などに生息する底魚である[1][4]。アズマガレイ属にはイデユウシノシタなど、深海の熱水噴出孔付近に生息する種もいる。河川からは5種が知られている[1]。幼魚は直立して泳ぐが、成長し目が左側に寄ると目の無い側を下にして泳ぐようになる。
分類
- アズマガレイ亜科 Symphurinae Ochiai, 1963
- イヌノシタ亜科 Cynoglossinae Jordan, 1888
人間との関係
アカシタビラメやクロウシノシタは食用とされ、漁獲される[3]。
脚注
参考文献
関連項目