ウィル・ウィトン(本名 Richard William "Wil" Wheaton, 1972年7月29日 - )は、アメリカ合衆国出身の俳優、声優、作家。ウィル・ウィートンとも表記される。
テレビシリーズ『新スタートレック』のウェスリー・クラッシャー役、映画『スタンド・バイ・ミー』のゴーディー・ラチャンス役、『トイ・ソルジャー』のジョーイ・トロッタ役などで有名。声優としても活躍しており、『ティーン・タイタンズ』のアクアラッド役や『ベン10』のマイク・モーニングスター役などを務めている。
シットコム『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』では本人役として出演、YouTubeのボードゲーム・ショー『テーブルトップ』では司会と共同クリエイターを務めている。ナレーターとしても様々なオーディオブックでナレーションをしている。
来歴
バーバンク出身。女優のデブラ・ノーディーンと認定専門医のリチャード・ウィリアム・ウィトン・ジュニアの間に生まれる[1][2][3]、兄ジェレミーと姉エイミーがおり[4]、『新スタートレック』にもゲスト出演している[5]。
大人になってから、ウィルは父親から虐待を受けていたと明かしており、母もそれに加わっていたと話した。両親はウィルに役者になるように強制していたとも話している。ウィルは現在両親とは疎遠になっている[6][7]。
子役としての成功
1981年にテレビ映画『ア・ロング・ウェイ・ホーム』に出演してデビュー[8]。1982年のアニメ映画『ザ・シークレット・オブ・NIMH』ではマーティンの声を当てている[9]。
その名を一躍世に知らしめたのはスティーヴン・キングの同名小説を基にした映画『スタンド・バイ・ミー』への出演だった[10][11][12]、映画の中でウィルは兄を失った12歳のストーリーテラー、主役のゴーディーを演じている[12]。
新スタートレック
ウィルは最初の4シーズンに渡って「天才少年であり宇宙軍の希望」と設定されたキャラクター、ウェスリー・クラッシャーを『新スタートレック』の中で演じた[13][14]。それ以後のシーズンでも4本のエピソードに出演している。ウェスリー・クラッシャーというキャラクターは評価が極端に分かれたキャラであり、彼を愛するスタートレック・ファンもいれば、憎む者も存在した[15][14] ウィルはこの評価について2004年のインタビューでこう話している
後年になってから、狂った人々 - ネットでしか威張れないような小心者 - は全体の中で本当に少ししかいないんだと強く思った。そして長年に渡って僕のウェブサイトにEメールをくれる人々や、ここ5年間で『スタートレック』についていろんな人と話したりしたことによって、僕の演技やキャラクターを含めて、否定派よりももっと多くの人々が楽しんでいてくれることに気づいたんだ。
[16]
ウィルはスケジュールを組む上で1989年の映画『恋の掟』への出演の希望が叶わなかったことから制作チームへの懸念を示し、番組を離れた[17][18]。
ウィルは2002年の『ネメシス/S.T.X』へのカメオ出演や2022年の『スタートレック:ピカード』第2シーズン最終話への再出演などでウェスリー役を再演している[19]。
スタートレック以後
1991年に『トイ・ソルジャー』に出演した後、トピカに移り、NewTek(英語版)のビデオトースターの開発を手伝う[20][21]。
その後、ロサンゼルスに戻り、5年間演劇学校に通う。そして再び俳優業に復帰した[22][23]。
それからは俳優としてテレビドラマや映画への出演、声優、司会など幅広く活躍。2015年にはニンテンドー・オブ・アメリカからゲーム『Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』でリンカーン役の声を務めることが発表された[24]。更にParamount+で放送されている『スタートレック』を語る番組The Ready Roomでは2020年の第2シーズンから司会を務めている[25]。
私生活
1999年にアン・プリンスと結婚し、二人の継子と一緒にカリフォルニア州パサデナ市で暮らしている[26]。
ダンジョンズ&ドラゴンズのプレイヤーであり[27]、大会にも出場している。
主な出演作品
映画
公開年 放映年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考
|
1981 |
ロングウェイ・ホーム A Long Way Home |
ドナルド・ブランチ |
テレビ映画
|
1984 |
バディ・システム The Buddy System |
ティム |
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1986 |
新・手錠のままの脱獄 The Defiant Ones |
クライド |
テレビ映画
|
スタンド・バイ・ミー Stand by Me |
ゴーディ・ラチャンス |
|
1987 |
デッドウォーター The Curse |
ザック |
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1991 |
トイ・ソルジャー Toy Soldiers |
ジョーイ・トロッタ |
|
あの夏、君を忘れない The Last Prostitute |
ダニー |
テレビ映画
|
1996 |
MR.STITCH 悪魔の種子 Mr Stitch |
ラザルス |
テレビ映画
|
1997 |
トレッキーズ スター・トレック万歳! Trekkies |
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ドキュメンタリー
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フラバー Flubber |
ベネット |
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1998 |
リンカーン暗殺の日 The Day Lincoln Was Shot |
ロバート・トッド・リンカーン |
テレビ映画
|
2000 |
パイソン Python |
トミー |
テレビ映画
|
2002 |
ネメシス/S.T.X Star Trek Nemesis |
ウェスリー・クラッシャー |
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2003 |
ブック・オブ・デイズ/死を告げる書 Book of Days |
ダニー |
テレビ映画
|
2003 |
Neverland |
ジョン・ダーリング |
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2007 |
Americanizing Shelley |
アラン・スミス |
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2012 |
シャークネード2 カテゴリー2 Sharknado 2: The Second One |
客室乗務員 |
カメオ出演
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2014 |
ビデオゲーム THE MOVIE Video Games:The Movie |
本人 |
ドキュメンタリー
|
2020 |
Rent-A-Pal |
アンディ |
|
テレビシリーズ
テレビアニメ
テレビゲーム
脚注
- ^ “Genealogy”. Roots Web. Ancestry. July 15, 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。October 14, 2010閲覧。
- ^ “Wil Wheaton Biography (1972–)”. Film reference. October 14, 2010閲覧。
- ^ “Wil Wheaton Pedigree Chart - Richard William Wheaton III - Ahnentafel No: 1 (53708)”. famouskin.com. February 14, 2017閲覧。
- ^ Grace Catalano (1988). Teen Star Yearbook. PaperJacks. ISBN 978-0-7701-0937-0. https://books.google.com/books?id=bAKMkI6aXcoC
- ^ Paula M. Block; Terry J. Erdmann (November 16, 2012). Star Trek: The Next Generation 365. Abrams. pp. 152–. ISBN 978-1-61312-400-0. https://books.google.com/books?id=JCbTA9wMmEAC&pg=PT152
- ^ “Why Big Bang Theory And Star Trek Vet Wil Wheaton Thinks Acting Is 'A Little Traumatic'”. Cinemablend (November 17, 2020). Apr 19, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “'Stand by Me' Star Wil Wheaton Says Parents' Emotional Abuse Powered His Breakout Performance”. IndieWire (May 22, 2021). Apr 19, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Kirk Honeycutt (Aug 21, 1986). “Teen actor Wheaton wants no part of trash”. Chicago Tribune. オリジナルのJune 29, 2022時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220629203544/https://www.chicagotribune.com/news/ct-xpm-1986-08-21-8603020609-story.html
- ^ Donahoo, Daniel (Jul 29, 2009). “A New Secret of NIMH”. Wired. オリジナルのApr 25, 2023時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230425080727/https://www.wired.com/2009/07/a-new-secret-of-nihm/.
- ^ “Book vs. Movie: Stand By Me (The Body by Stephen King)”. The Readventurer (May 1, 2012). March 9, 2018閲覧。
- ^ Cormier, Roger (August 6, 2015). “16 Nostalgic Facts About Stand by Me”. Mental Floss. March 9, 2018閲覧。
- ^ a b “'Stand By Me': A Love Letter To Childhood Innocence”. NPR (August 6, 2011). March 9, 2018閲覧。
- ^ “Star Trek: Why The Next Generation's Wesley Crusher Was So Hated”. CBR (March 18, 2021). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ a b “Happy Birthday! Wil Wheaton Turns 44 Years Old”. Comicbook.com. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Zabiegalski, Robin (May 31, 2021). “Why 'Star Trek's' Creator Loved Wesley Crusher”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Greenlee, Dana (September 18, 2004). “From Star Trek: Next Generation to Geek Blogger”. Web talk guys. December 24, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Elvy, Craig (April 29, 2021). “Star Trek: Why Wil Wheaton (Wesley Crusher) Quit TNG”. Screenrant.com. February 14, 2022閲覧。
- ^ Noah Shachtman. “Wheaton's Trek to Respectability”. WIRED. https://www.wired.com/2001/12/wheatons-trek-to-respectability/ February 14, 2022閲覧。.
- ^ Wheaton, Wil (May 5, 2022). “Welcome home, Wesley”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Rabin, Nathan (November 20, 2002), “Wil Wheaton”, The A.V. Club (interview), https://www.avclub.com/wil-wheaton-1798208240
- ^ “Wil Wheaton”, Conversations with GoD, Geeks of Doom, (May 29, 2008), http://geeksofdoom.com/2008/05/29/conversations-with-god-wil-wheaton/ May 2, 2009閲覧。
- ^ Wil Wheaton (podcast), Nerdist, (Nov 2011), 8 min, オリジナルのJanuary 27, 2013時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20130127085852/http://www.nerdist.com/2011/02/nerdist-podcast-63-wil-wheaton/ December 18, 2012閲覧。
- ^ Wheaton, Wil (2004). Just a geek: unflinchingly honest tales of the search for life, love, and fulfillment beyond the Starship Enterprise. Sebastopol, CA: O'Reilly. p. 9. ISBN 0-596-00768-X. https://archive.org/details/justgeek0000whea/page/9
- ^ Nintendo of America [@NintendoAmerica] (2015年3月5日). ".@wilw spotting! Wil Wheaton lends his talents to #CodeNameSTEAM for #3DS as the voice of the great Abe Lincoln". X(旧Twitter)より。
- ^ Bullard, Benjamin (January 12, 2020). “Wil Wheaton to Host Star Trek: Picard Aftershow The Ready Room at CBS All Access”. SyFy Wire. January 13, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。March 14, 2020閲覧。
- ^ Wil Wheaton. "Seeking Sanctuary" WilWheatonDotNet in Exile, May 15, 2006. Retrieved September 23, 2007.
- ^ Pascale, Anthony (January 21, 2009). “Wil Wheaton Talks Geeking Out at Phoenix Comic Con w/TNG Co-stars + more”. Trek Movie. November 25, 2009閲覧。
外部リンク