『イブの三つの顔』(イブのみっつのかお、The Three Faces of Eve)は、1957年のアメリカ合衆国のミステリー映画である。
ナナリー・ジョンソン(英語版)監督。
本作品は、精神科医のCorbett H. ThigpenとHervey M. Cleckleyによる1957年の同名の著書に基づいている。同著の邦訳は『私という他人―多重人格の病理』(講談社、1973年)として刊行され、のちに講談社プラスアルファ文庫で同題名で1996年に再刊行された。
ThigpenとCleckleyは、脚本の執筆も手伝った。
物語は、彼らの患者である解離性同一性障害(当時は複数人格障害として知られていた)に苦しんでいるChris Costner Sizemore(イブ・ホワイト)の事例に基づいている。
Sizemoreのアイデンティティは隠され、1977年まで一般に公開されなかった。
アメリカの女優ジョアン・ウッドワードは、映画でのパフォーマンスでアカデミー主演女優賞を受賞し、3つの異なる個性(イブ・ホワイト、イブ・ブラック、ジェーン)を演じたことでアカデミー賞を獲得した史上初の女優になった。
また『イブの三つの顔』は、1936年にベティ・デイヴィスが『青春の抗議』で受賞して以来となる、ほかの賞にノミネートされずに主演女優賞を受賞した作品となった。
スタッフ
以下のスタッフ名はallcinemaとIMDbに従った。
キャスト
映画賞
ジョアン・ウッドワードはアカデミー主演女優賞を受賞し、その後、映画Sybil(1976年)でCornelia Wilbur博士を演じた。
ウッドワードは、Sybil Dorsett(プライムタイム・エミー賞を受賞したサリー・フィールドが演じた)を多重人格障害と診断し治療に導いた精神科医を演じ、役が逆転することになった。
脚注
参考文献
外部リンク