イエナ橋(仏 : Pont d'Iéna)はフランス、パリのセーヌ川に架かる石造アーチ橋である。7区側エッフェル塔の足下にあり、セーヌ川を挟んだ対岸16区にはトロカデロ庭園及びシャイヨ宮がある。
陸軍士官学校(エコール・ミリテール)に面する橋の建設を決めたのはナポレオンで命令は1807年、ワルシャワから発せられた。橋の名前はもともと「シャン・ド・マルス橋」または「士官学校橋」になるはずだったが1806年のイエナ・アウエルシュタットの戦いの勝利から取られた「イエナ橋」になった[1]。
最初の橋は1808年から1814年に架けられた。その後1937年のパリ万国博覧会に合わせて幅が19メートルから35メートルに拡大された。28メートルスパンのアーチが5つで全長155メートルの橋を構成している。アーチの間の4本の橋脚とタンパンはフランソワ=フレデリック・ルモがデザインし、ジャン=フランソワ・ムーレが制作した皇帝の鷲の紋章で装飾が施されている。1853年には橋の四方に4体の彫刻が据えられた。
(上流)アルマ橋―ドゥビリ橋―イエナ橋―ビラケム橋―ルエル橋(下流)